70PM068|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌〈MRSA〉で誤っているのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
MRSAの耐性機序、検出、治療薬をESBLと区別します。
解説
MRSAは主にmecA遺伝子がコードする低親和性ペニシリン結合蛋白PBP2aにより、メチシリンを含む多くのβ-ラクタム薬へ耐性を示す黄色ブドウ球菌です。院内感染型と市中感染型があります。
薬剤感受性検査ではセフォキシチンを用いたスクリーニングやPBP2a・mecA検出が行われます。重症感染ではバンコマイシンなどが治療選択肢になります。ESBLは主に腸内細菌目などグラム陰性桿菌のβ-ラクタマーゼで、MRSAの基本耐性機序ではありません。
ひっかけポイント
MRSA=PBP2a、ESBL=主にグラム陰性桿菌の分解酵素です。
選択肢の確認
1.遺伝子を保有する。
記述としては正しい。
記述としては正しいです。MRSAはmecA遺伝子を保有し、PBP2aを産生します。
2.院内感染型と市中感染型がある。
記述としては正しい。
記述としては正しいです。院内感染型MRSAと市中感染型MRSAが知られています。
3.治療にはバンコマイシンが用いられる。
記述としては正しい。
記述としては正しいです。バンコマイシンはMRSA感染症の代表的治療薬です。
4.判定にはセフォキシチンが用いられる。
記述としては正しい。
記述としては正しいです。セフォキシチンはmecA介在性耐性の表現型判定に用いられます。
5.基質拡張型 β‑ラクタマーゼ〈ESBL〉を産生する。
正答。記述としては誤り。
ESBL産生がMRSAの耐性機序という記述は誤りです。ESBLは主にEscherichia coliやKlebsiella属などで問題になります。
覚えるポイント
- MRSAはmecA・PBP2aです。
- セフォキシチンで耐性をスクリーニングします。
- ESBLは主にグラム陰性桿菌の耐性機序です。