70PM042|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
尿細管機能の評価に用いられないのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
糸球体濾過機能の指標と、近位尿細管障害の指標を区別します。
解説
シスタチンCは全身の有核細胞から比較的一定に産生され、糸球体で濾過されるため、主としてGFRを反映する糸球体機能マーカーです。尿細管で再吸収・分解されますが、血清シスタチンCを尿細管機能評価の代表とはしません。
α1-ミクログロブリンとβ2-ミクログロブリンは低分子蛋白で、糸球体濾過後に近位尿細管で再吸収されます。近位尿細管障害では尿中排泄が増加します。尿中L-FABPやNAGも尿細管障害の評価に用いられます。
鑑別のポイント
血清クレアチニン・シスタチンCはGFR、尿中低分子蛋白・NAG・L-FABPは尿細管障害を考えます。
選択肢の確認
1.シスタチン C
正答。該当しません。
シスタチンCは主として糸球体濾過量の評価に用いられ、尿細管機能評価の代表ではありません。
2.α1‑ミクログロブリン
該当します。
α1-ミクログロブリンは近位尿細管で再吸収される低分子蛋白で、尿細管障害時に尿中で増加します。
3.β2‑ミクログロブリン
該当します。
β2-ミクログロブリンも近位尿細管再吸収を受け、尿細管障害の評価に用います。酸性尿では不安定な点に注意します。
4.肝臓型脂肪酸結合蛋白〈L‑FABP〉
該当します。
尿中L-FABPは近位尿細管の虚血・酸化ストレスなどを反映する尿細管障害マーカーです。
5.N‑アセチルグルコサミニダーゼ〈NAG〉
該当します。
NAGは近位尿細管上皮細胞のリソソーム酵素で、尿中活性上昇が尿細管障害を示します。
覚えるポイント
- シスタチンCはGFR評価に用います。
- α1-MG・β2-MGは低分子蛋白尿の指標です。
- 尿中NAG・L-FABPは尿細管障害マーカーです。