70AM060|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
末梢血の好中球数が増加するのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
好中球増加を起こす薬剤性変化と、リンパ球・好酸球増加を起こす病態を区別します。
解説
副腎皮質ステロイド薬は、血管壁に付着している好中球を循環血中へ移動させる脱辺縁化、組織への遊走抑制、骨髄からの放出などにより末梢血好中球数を増加させます。
この好中球増加では、細菌感染のような著明な左方移動を伴わないことがあります。薬剤歴を確認し、感染による増加と区別します。
選択肢の確認
1.アルコール中毒
誤り。
慢性の大量飲酒では骨髄抑制や栄養障害により白血球減少をきたすことがあり、好中球増加の代表ではありません。
2.伝染性単核球症
誤り。
伝染性単核球症では異型リンパ球を伴うリンパ球増加が特徴です。
3.アレルギー性鼻炎
誤り。
アレルギー性鼻炎では好酸球増加がみられます。
4.急性骨髄性白血病
誤り。
急性骨髄性白血病では芽球増加や正常造血抑制がみられ、成熟好中球が一律に増加するとは限りません。
5.副腎皮質ステロイド薬投与
正しい。
副腎皮質ステロイド薬は脱辺縁化などにより末梢血好中球数を増加させます。
覚えるポイント
- ステロイドは好中球増加を起こします。
- 伝染性単核球症はリンパ球、アレルギーは好酸球です。
- 薬剤性好中球増加では左方移動が乏しいことがあります。