39AM62|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
医療情報システムの安全管理に必要な要素である「可用性」に該当するのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、医療情報システムの安全管理で重要な情報セキュリティの3要素のうち、可用性が問われています。
情報セキュリティの基本は、次の3つです。
- 機密性:許可された者だけが情報にアクセスできる
- 完全性:情報が正確で改ざんされていない
- 可用性:必要なときに情報やシステムを利用できる
可用性に該当するのは、必要な時に情報にアクセスできることです。
解説
医療情報システムでは、電子カルテ、検査結果、画像情報、処方情報、透析記録、人工呼吸器管理記録など、多くの重要な情報を扱います。
これらの情報は、単に漏えいを防ぐだけでは不十分です。
必要な場面で必要な情報を参照できなければ、診療や治療の遅れ、誤判断、患者安全上の問題につながります。
この「必要な時に使える状態を保つこと」が可用性です。
可用性を確保するためには、次のような対策が関係します。
- システムの冗長化
- バックアップ
- 停電対策
- ネットワーク障害への備え
- 障害発生時の復旧手順
- 定期的な保守点検
- サーバや端末の安定稼働
ひっかけポイント
情報セキュリティでは、機密性、完全性、可用性を混同しないことが重要です。「見られないようにする」は機密性、
「正しい状態を保つ」は完全性、
「必要な時に使える」は可用性です。
医療情報での注意点
医療現場では、システム停止が診療に直結します。電子カルテや部門システムが使えない場合に備えて、代替運用、紙運用、復旧手順、連絡体制を整備しておくことが重要です。
選択肢の確認
1.正しい。
必要な時に情報にアクセスできることは、可用性に該当します。医療情報システムでは、診療に必要な情報を必要なタイミングで利用できることが患者安全に直結します。
2.誤り。
利用者が本人であることを保証するのは、認証に関する内容です。ID、パスワード、多要素認証、生体認証などが関係します。可用性ではありません。
3.誤り。
情報が正確かつ完全な形で閲覧できることは、完全性に該当します。改ざんや誤入力、データ欠損を防ぐことが重要です。
4.誤り。
アクセスログを記録し、後から追跡できることは、監査性や追跡性に関係します。誰が、いつ、どの情報にアクセスしたかを確認するための仕組みです。
5.誤り。
許可された者のみが情報にアクセスできることは、機密性に該当します。アクセス制御、権限管理、認可などが関係します。
覚えるポイント
- 情報セキュリティの3要素は、機密性、完全性、可用性である。
- 可用性は、必要な時に情報やシステムを利用できることである。
- 機密性は、許可された者だけが情報にアクセスできることである。
- 完全性は、情報が正確で完全な状態に保たれることである。
- 認証は、利用者が本人であることを確認する仕組みである。
- 医療情報システムでは、可用性の低下が診療停止や患者安全上のリスクにつながる。