38PM10第38回 臨床工学技士国家試験 過去問

人体の構造と機能解剖生理筋・神経・泌尿器・消化器・内分泌

寒冷曝露時の体温調節反応として誤っているのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、寒冷曝露時に体が熱を逃がさず、熱を産生する反応が問われています。

寒冷曝露では、体温セットポイントが上がるのではなく、現在のセットポイントを維持するために熱放散を減らし、熱産生を増やす反応が起こります。

解説

体温調節の中枢は主に視床下部です。寒冷環境にさらされると、体温低下を防ぐために交感神経系や骨格筋、褐色脂肪組織が働きます。

皮膚血管は収縮し、皮膚血流量が減少します。これにより体表からの熱放散を抑えます。皮膚立毛筋も交感神経により収縮します。

また、骨格筋の不随意収縮であるシバリングにより熱産生が増えます。褐色脂肪組織では脂質代謝が活発になり、非ふるえ熱産生が起こります。

一方、体温セットポイントの上昇は、感染症などに伴う発熱でみられる反応です。寒冷曝露そのものによる通常の体温調節反応ではありません。

ひっかけポイント
寒冷曝露と発熱を区別します。寒冷曝露では「セットポイントを上げる」のではなく、「今の体温を保つために熱を作る、逃がさない」反応が起こります。

選択肢の確認

1.正答。記述としては誤り。
体温セットポイントの上昇は発熱でみられる反応です。寒冷曝露時の通常の体温調節反応ではありません。

2.記述としては正しい。
交感神経により皮膚立毛筋が収縮します。ヒトでは保温効果は限定的ですが、寒冷反応の一つです。

3.記述としては正しい。
皮膚血管が収縮して皮膚血流量が減少し、熱放散を抑えます。

4.記述としては正しい。
褐色脂肪組織では脂質代謝が増加し、非ふるえ熱産生に関与します。

5.記述としては正しい。
骨格筋の不随意的収縮であるshiveringにより熱産生が増加します。

覚えるポイント

  • 寒冷曝露では熱放散を減らす反応が起こります。
  • 皮膚血管収縮により皮膚血流量が減少します。
  • shiveringは骨格筋による熱産生です。
  • 褐色脂肪組織は非ふるえ熱産生に関与します。
  • 体温セットポイント上昇は主に発熱で押さえます。

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