38AM76第38回 臨床工学技士国家試験 過去問

血液浄化療法血液透析・HDFダイアライザ・透析条件・抗凝固・補充液

オンライン血液透析濾過で誤っているのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、オンライン血液透析濾過、オンラインHDFの特徴が問われています。

オンラインHDFは、透析液からオンラインで作製した置換液を用いて、血液透析の拡散と血液濾過の濾過、対流を組み合わせる治療です。

この問題は「誤っているもの」を選ぶ問題です。
したがって、正答の選択肢は、記述内容として誤っているものです。

解説

オンラインHDFでは、透析液を高度に清浄化し、それを置換液として体内へ補充します。
そのため、通常の血液透析以上に水質管理と装置管理が重要です。

オンラインHDFには、主に次の2つの置換方法があります。

  • 前希釈法:ヘモダイアフィルタの前で置換液を入れる
  • 後希釈法:ヘモダイアフィルタの後で置換液を入れる

前希釈法では、血液がヘモダイアフィルタに入る前に置換液で薄められます。
そのため、血液中の溶質濃度が下がり、濾過流量あたりの物質除去効率は低くなります。

一方、前希釈法には、血液濃縮を起こしにくく、大量置換を行いやすいという利点があります。

後希釈法では、ヘモダイアフィルタを通過した後に置換液を補充します。
ヘモダイアフィルタ内で血液が薄まらないため、濾過流量あたりの物質除去効率は前希釈法より高くなります。
ただし、過度に濾過すると血液濃縮や膜の目詰まりに注意が必要です。

ひっかけポイント
前希釈法は大量置換に向きますが、濾過流量あたりの除去効率が高いわけではありません。
濾過流量あたりの効率は、一般に後希釈法の方が高いです。

オンラインHDFでは、置換液を体内へ補充するため、透析液の清浄化が非常に重要です。
置換液の清浄度は、エンドトキシン濃度と細菌数の両方で管理されます。

また、オンラインHDFを行うには、オンライン補充液作製機能や安全監視機能を備えた、承認された多用途透析装置を使用します。
治療には、透析と濾過の両方に対応するヘモダイアフィルタが必要です。

オンラインHDFの目的は、小分子溶質だけでなく、β2ミクログロブリンを含む中分子溶質や、より大きな中分子溶質の除去を高めることです。

血液浄化療法での注意点
オンラインHDFでは、装置の自己診断、エンドトキシン捕捉フィルタ、透析液清浄度、置換液量、濾過圧、TMP、漏血、気泡、補液ライン接続を確認します。清浄度管理の不備は、発熱反応や感染リスクにつながります。

選択肢の確認

1.正答。記述としては誤り。
前希釈法では、ヘモダイアフィルタに入る前に血液が置換液で薄まるため、溶質濃度が低下します。そのため、濾過流量あたりの物質除去効率は後希釈法より低くなります。効率が高いのは一般に後希釈法です。

2.記述としては正しい。
オンラインHDFでは、置換液をオンラインで作製して体内へ補充するため、承認された多用途透析装置の使用が必要です。

3.記述としては正しい。
置換液は体内へ補充されるため、清浄度管理が重要です。エンドトキシン濃度と細菌数の両方で規定されます。

4.記述としては正しい。
オンラインHDFでは、透析と濾過を同時に行うため、ヘモダイアフィルタの使用が必須です。

5.記述としては正しい。
オンラインHDFは、β2ミクログロブリンを含む中分子溶質や、それ以上の分子量領域の溶質除去を高める目的で行われます。

覚えるポイント

  • オンラインHDFは、拡散濾過、対流を組み合わせた治療です。
  • 前希釈法は、大量置換を行いやすい一方、濾過流量あたりの除去効率は低くなります。
  • 後希釈法は、濾過流量あたりの物質除去効率が高いですが、血液濃縮に注意します。
  • オンラインHDFでは、承認された多用途透析装置とヘモダイアフィルタが必要です。
  • 置換液の清浄度は、エンドトキシン濃度細菌数の両方で管理します。

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