38AM25|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
人体の構造と機能細胞・代謝・薬理細胞小器官・ATP・糖質/脂質代謝・ADME
医原性免疫不全の原因となるのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、医原性免疫不全を起こす薬剤が問われています。
免疫抑制作用をもつ薬剤、特にグルココルチコイドの作用を理解することが重要です。
解説
医原性免疫不全とは、治療や医療行為が原因で免疫機能が低下する状態です。
代表的な原因には、次のようなものがあります。
- グルココルチコイドの長期投与
- 免疫抑制薬
- 抗がん薬
- 放射線治療
- 臓器移植後の免疫抑制療法
グルココルチコイドは強い抗炎症作用と免疫抑制作用をもちます。炎症性疾患や自己免疫疾患の治療に有用ですが、長期使用や大量投与では感染症にかかりやすくなります。
一方、インスリン、グルカゴン、バゾプレシン、アドレナリンは、通常、医原性免疫不全の原因として代表的に扱われる薬剤ではありません。
臨床工学技士としての注意点
免疫抑制状態の患者では、透析、人工呼吸管理、血管内カテーテル管理などで感染対策が特に重要です。
選択肢の確認
1.誤り。
インスリンは血糖を下げるホルモンです。糖尿病治療に用いられますが、医原性免疫不全の代表的原因ではありません。
2.誤り。
グルカゴンは血糖を上げる方向に働くホルモンです。免疫抑制薬として扱われるものではありません。
3.誤り。
バゾプレシンは水分保持や血管収縮に関与するホルモンです。医原性免疫不全の代表的原因ではありません。
4.誤り。
アドレナリンは交感神経反応に関与し、救急領域でも使用されます。通常、医原性免疫不全の原因としては扱いません。
5.正しい。
グルココルチコイドは免疫抑制作用をもち、長期投与や大量投与により医原性免疫不全の原因となります。
覚えるポイント
- 医原性免疫不全は、医療行為や薬剤により免疫が低下する状態。
- グルココルチコイドは抗炎症作用と免疫抑制作用をもつ。
- 長期投与や大量投与では感染症リスクが高まる。
- 免疫抑制患者では標準予防策に加え、患者状態に応じた感染対策が重要。
- 薬剤の作用だけでなく、副作用としての感染リスクも押さえる。