9AM23|第9回 公認心理師国家試験 過去問
がんの末期や慢性心不全、慢性腎不全などの患者にみられ、体重減少、食欲不振及び骨格筋量の減少を特徴とし、代謝の異常を伴う状態を表す用語として、最も適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、がん末期や慢性心不全、慢性腎不全などでみられるカヘキシアの理解が問われています。
体重減少、食欲不振、骨格筋量の減少、代謝異常という組合せが重要です。
解説
カヘキシアは、悪液質とも呼ばれ、がん、慢性心不全、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患などの慢性疾患に伴ってみられる全身性の消耗状態です。
単なる食事量の低下や栄養不足だけでなく、炎症や代謝異常が関係し、体重減少や筋肉量の減少が進みます。食事を増やすだけでは改善しにくいことがある点も重要です。
緩和ケアや慢性疾患の支援では、カヘキシアに伴う身体的苦痛だけでなく、食べられないことをめぐる本人や家族の不安、罪悪感、葛藤にも配慮が必要です。
医療・保健領域での注意点
公認心理師は身体疾患そのものを治療する職種ではありませんが、病状に伴う心理的苦痛、家族の不安、治療方針の理解を支える役割があります。必要に応じて医師、看護師、管理栄養士、薬剤師などと連携します。
本問では、体重減少、食欲不振、骨格筋量減少、代謝異常を伴う状態が示されているため、カヘキシアが最も適切です。
選択肢の確認
1.フレイル
判定:誤り。
フレイルは、加齢などに伴って心身の予備能力が低下し、要介護状態に移行しやすくなった状態を指します。筋力低下、疲労感、活動量低下などが関係しますが、本問のがん末期や慢性疾患に伴う代謝異常を伴う消耗状態としてはカヘキシアが適切です。
2.アカラシア
判定:誤り。
アカラシアは、食道の運動障害により、食物が胃へ通過しにくくなる疾患です。嚥下困難や胸痛などがみられます。本問の全身性の体重減少、骨格筋量減少、代謝異常を表す用語ではありません。
3.カヘキシア
判定:最も適切。
カヘキシアは、がん末期や慢性心不全、慢性腎不全などでみられる、体重減少、食欲不振、骨格筋量の減少、代謝異常を特徴とする状態です。本問の説明に合致します。
4.ミオパチー
判定:誤り。
ミオパチーは、筋肉そのものの障害によって筋力低下などが生じる疾患群を指します。筋肉に関係する用語ではありますが、本問の慢性疾患に伴う全身性消耗状態を表す用語ではありません。
5.カタレプシー
判定:誤り。
カタレプシーは、姿勢をとらされるとそのまま保たれるような状態を指し、精神医学や神経学の文脈で用いられます。体重減少や骨格筋量減少を伴う代謝異常の状態ではありません。
覚えるポイント
- カヘキシアは、がんや慢性疾患に伴う全身性の消耗状態です。
- 特徴は、体重減少、食欲不振、骨格筋量の減少、代謝異常です。
- フレイルは、加齢などに伴う心身の脆弱性の増大です。
- 緩和ケアでは、食べられないことをめぐる本人と家族の心理的苦痛にも配慮します。