8PM126|第8回 公認心理師国家試験 過去問
トラウマ・インフォームド・ケアを実践するために必要な4つの前提条件(4R)に含まれないものを1つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、**トラウマ・インフォームド・ケア〈TIC〉**の4つの前提条件、いわゆる4Rが問われています。
「含まれないもの」を選ぶ問題なので、4Rに含まれない選択肢が正答です。
解説
トラウマ・インフォームド・ケアは、支援対象者がトラウマを経験している可能性を前提に、再トラウマ化を防ぎ、安全で尊重的な支援を行う考え方です。
4Rは、一般に次のように整理されます。
- Realize:トラウマの影響を理解する
- Recognize:トラウマの徴候や症状を認識する
- Respond:トラウマの知識を支援に反映して対応する
- Resist retraumatization:再トラウマ体験を防ぐ
一方、Recall、つまり想起することは4Rに含まれません。トラウマ・インフォームド・ケアでは、本人にトラウマ体験を無理に思い出させることを目的としません。むしろ、支援の過程で本人が再び傷つくことを避け、安全感と選択権を重視します。
トラウマケアのポイント
TICでは、「何が悪いのか」ではなく「何が起きたのか」という視点で理解します。無理な想起や詳細な聞き出しは再トラウマ化につながることがあります。
選択肢の確認
1.想起する(Recall)
判定:正答。含まれない。
Recallは4Rに含まれません。トラウマ・インフォームド・ケアでは、トラウマを無理に想起させるのではなく、安全と再トラウマ化防止を重視します。
2.理解する(Realize)
判定:含まれる。
Realizeは、トラウマが個人や家族、組織、地域に与える影響を理解することです。4Rに含まれます。
3.対応する(Respond)
判定:含まれる。
Respondは、トラウマに関する知識を、支援方針、言葉かけ、環境調整、組織運営に反映して対応することです。4Rに含まれます。
4.認識する(Recognize)
判定:含まれる。
Recognizeは、トラウマの徴候や症状を認識することです。過覚醒、回避、解離、怒り、不信感などを理解する視点が含まれます。
5.再トラウマ体験を防ぐ(Resist retraumatization)
判定:含まれる。
Resist retraumatizationは、支援や制度の中で本人が再び傷つくことを防ぐことです。4Rの重要な要素です。
覚えるポイント
- TICの4Rは、Realize、Recognize、Respond、Resist retraumatizationです。
- Recallは4Rに含まれません。
- トラウマ支援では、無理に思い出させるより、安全、選択、信頼、協働を重視します。