8AM9|第8回 公認心理師国家試験 過去問
生理的覚醒の度合いと快不快の程度の組み合わせによって、感情経験が規定されると仮定する理論として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、感情を複数の次元の組み合わせで説明する感情の次元論が問われています。
キーワードは、「生理的覚醒の度合い」と「快不快の程度」です。
解説
次元論では、感情を個別のカテゴリーだけで捉えるのではなく、いくつかの連続的な次元の組み合わせとして理解します。
代表的には、感情経験は次の2つの軸で整理されます。
- 覚醒度が高いか低いか
- 快か不快か
たとえば、喜びは比較的快で覚醒度が高い感情、不安は不快で覚醒度が高い感情、リラックスは快で覚醒度が低い感情として理解できます。
本問の「生理的覚醒の度合い」と「快不快の程度」の組み合わせによって感情経験が規定されるという説明は、感情の次元論に合致します。
感情心理学のポイント
次元論は、快・不快と覚醒度のような軸で感情を捉えます。基本感情理論は、怒り、恐怖、喜びなどの基本カテゴリーを想定する立場です。
選択肢の確認
1.次元論
判定:最も適切。
感情を快不快や覚醒度などの次元の組み合わせで理解する理論です。問題文の説明に合致します。
2.2要因理論
判定:適切とはいえない。
2要因理論は、感情経験が生理的覚醒と、その覚醒に対する認知的ラベリングによって生じると考える理論です。本問の快不快と覚醒度の組み合わせという説明には、次元論が最も適切です。
3.基本感情理論
判定:適切とはいえない。
基本感情理論は、怒り、恐怖、喜び、悲しみなど、生得的で普遍的な基本感情があるとする立場です。快不快と覚醒度の次元で感情を表す説明ではありません。
4.認知的評価理論
判定:適切とはいえない。
認知的評価理論は、出来事をどのように評価するかによって感情が生じると考えます。感情の発生における認知評価を重視する理論であり、本問の次元による感情分類とは異なります。
5.社会的構成主義理論
判定:適切とはいえない。
社会的構成主義理論は、感情が社会的・文化的な文脈や言語によって構成される側面を重視します。覚醒度と快不快の組み合わせで感情を規定する理論ではありません。
覚えるポイント
- 次元論は、感情を快不快と覚醒度などの軸で捉えます。
- 2要因理論は、生理的覚醒と認知的ラベリングで感情を説明します。
- 基本感情理論は、怒りや恐怖などの感情カテゴリーを重視します。