7PM139|第7回 公認心理師国家試験 過去問
[7PM139] 21 歳の女性A、両親と同居中。アルバイトが長続きせず、家に閉じこもっていることを心配した親に連れられて、精神科クリニックを受診した。Aによると、小学生の頃から人前で話すのが苦手で、中学、高校でも、人から見られていると思うと強い不安を感じ、学校も休みがちであった。アルバイトでは、他の従業員が集まっているスタッフルームに後から入るときや、昼休みの雑談のときなどに特に緊張が高まって、欠勤してしまうことが増え、アルバイトを辞めてしまうことを繰り返していたという。 Aの病態評価のために行う心理検査として、最も適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、事例から社交不安症/社交不安障害を考え、その評価に用いられる心理検査を選ぶことが問われています。
事例のキーワードは、「人前で話すのが苦手」「人から見られていると思うと強い不安」「スタッフルームに後から入る」「昼休みの雑談で緊張」「欠勤や退職につながる」です。
解説
Aは、小学生の頃から人前で話すことが苦手で、中学・高校でも人から見られていると強い不安を感じ、学校を休みがちでした。成人後も、アルバイト先で他の従業員がいる場面や雑談場面で強い緊張が生じ、欠勤や退職を繰り返しています。
これは、他者から注目されたり評価されたりする状況への強い不安が中心であり、社交不安症/社交不安障害が疑われます。
LSAS-Jは、日本語版 Liebowitz Social Anxiety Scale で、社交不安症の評価に用いられます。社交場面や行為場面における不安と回避の程度を評価します。
心理アセスメントのポイント
社交不安症の評価では、LSAS-Jを押さえます。パニック症ならPDSS、抑うつならSDS、自閉スペクトラム症ならCARSと整理します。
選択肢の確認
1.CARS
判定:適切とはいえない。
CARSは、自閉症や自閉スペクトラム症の特徴を評価する尺度です。Aの主症状は、他者から見られる場面や対人場面での強い不安であり、社交不安症の評価尺度であるLSAS-Jが適切です。
2.LSAS-J
判定:最も適切。
LSAS-Jは、社交不安症の評価に用いられる尺度です。社交場面や行為場面での不安と回避を評価でき、Aの病態評価に最も合っています。
3.PDSS
判定:適切とはいえない。
PDSSは、パニック症の重症度評価に用いられる尺度です。Aにはパニック発作の反復よりも、対人評価場面への不安が中心に示されています。
4.POMS
判定:適切とはいえない。
POMSは、気分状態を多面的に評価する尺度です。気分プロフィールの把握には有用ですが、社交不安症の病態評価として最も適切ではありません。
5.SDS
判定:適切とはいえない。
SDSは、抑うつ症状の自己評価尺度です。Aに閉じこもりはありますが、主訴の中心は社交場面での強い不安と回避であるため、LSAS-Jが最も適切です。
覚えるポイント
- LSAS-Jは、社交不安症/社交不安障害の評価に用いられます。
- 社交不安症では、人前で話す、見られる、雑談する、集団に入る場面への不安と回避を確認します。
- PDSSはパニック症、SDSは抑うつ、CARSは自閉スペクトラム症と関連づけます。