7AM43第7回 公認心理師国家試験 過去問

公認心理師の職責・倫理-10 領域横断の倫理的連携:緩和・産業・児童・危機

職業倫理に配慮した公認心理師の対応として、最も適切なものを1つ選べ。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、公認心理師の職業倫理、特に秘密保持、説明と同意、情報共有の範囲が問われています。

キーワードは、「面接で知り得た情報」「専門職間で共有」「誰にどの範囲の情報を伝えてよいか確認」です。

解説

公認心理師は、業務上知り得た秘密を適切に保持する義務があります。一方で、医療、教育、福祉、司法、産業などの現場では、多職種連携のために必要な情報共有を行う場面もあります。

重要なのは、情報共有をする場合でも、本人に対して目的、共有先、共有範囲を説明し、可能な限り同意を得ることです。必要最小限の情報共有にとどめることも大切です。

選択肢4は、クライエントに「誰に、どの範囲の情報を伝えてよいか」を確認しており、秘密保持と多職種連携の両方に配慮した対応です。

法規・倫理上のポイント
守秘義務は「何があっても誰にも話さない」という意味ではありません。生命の危険など緊急性が高い場合や、多職種連携上必要な場合には、本人の安全と権利を守るために適切な情報共有が必要になります。

選択肢の確認

1.事例検討会の発表資料に記載するクライエントの居住地域の情報を、市町村名のみとした。
判定:適切とはいえない。
市町村名のみであっても、事例の内容や他の情報と組み合わさることで個人が特定される可能性があります。事例検討では、個人が特定されないように十分な匿名化と情報の最小化が必要です。

2.中学生のクライエントに心理検査を行う際、保護者のみに検査結果の取扱いについて説明をした。
判定:適切とはいえない。
中学生であっても、本人に理解可能な形で検査の目的や結果の取扱いを説明することが重要です。保護者への説明は必要ですが、本人への説明を省く対応は適切とはいえません。

3.クライエントが自殺を遂行する決意と手段を面接で語り秘密を守るよう懇願した際、誰にも伝えなかった。
判定:適切とはいえない。
自殺の具体的な決意と手段が語られている場合、生命の危険が高い状態です。秘密保持は重要ですが、生命の保護を優先し、必要な範囲で関係者や医療機関と連携する必要があります。

4.面接で知り得た情報を専門職間で共有する際、誰にどの範囲の情報を伝えてよいかクライエントに確認した。
判定:最も適切。
情報共有の目的、共有先、範囲をクライエントに確認することは、説明と同意、秘密保持、自己決定の尊重に沿った対応です。多職種連携における倫理的配慮として適切です。

覚えるポイント

  • 公認心理師は、秘密保持義務を負います。
  • 情報共有では、目的、共有先、範囲を明確にし、本人の同意を得ることが基本です。
  • 自殺リスクなど生命の危険がある場合は、安全確保を優先して必要な連携を行います。

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