38Q100第38回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみ障害の理解

次のうち、障害があるためスプーンがうまく握れない人に自助具を作成する職種として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

食事などの日常生活動作を行いやすくするために、自助具を評価・作成・調整する職種を問う問題です。

作業療法士は、利用者の心身機能と生活動作を評価し、本人に適した道具や動作方法、生活環境を検討します。

解説

自助具は、障害や加齢によって難しくなった動作を、本人の残存機能を活用して行いやすくするための道具です。食事用の太い柄のスプーン、手指で握れない人が用いる万能カフ、柄を曲げた食具、ボタンエイド、リーチャーなどがあります。

作業療法士は、食事、更衣、整容、排泄、家事、仕事、余暇活動など、生活に必要な作業を通して、その人らしい生活の獲得を支援する職種です。手指や上肢の動き、筋力、関節可動域、感覚、姿勢、認知機能、実際の生活環境などを評価し、動作練習、環境調整、自助具の選定・作成・調整を行います。

スプーンを握りにくい人の場合、単に柄を太くすればよいとは限りません。握る力、手首の角度、腕の動かし方、座位姿勢、口まで運ぶ動作などを確認し、本人が安全に使える形へ調整します。作成後も実際の食事場面で試し、使いやすさ、疲労、こぼしやすさなどを評価して再調整することが大切です。

選択肢の確認

1.看護師

誤りです。 看護師は、健康状態の観察、療養上の世話、診療の補助などを担います。食事動作や自助具に関して他職種と連携しますが、自助具の作成を専門とする職種ではありません。

2.義肢装具士

誤りです。 義肢装具士は、医師の指示の下で義肢や装具を製作し、身体へ適合させる専門職です。日常生活動作に用いる自助具の作成を主に担う職種とは異なります。

3.理学療法士

誤りです。 理学療法士は、基本動作能力の回復や維持を目的として、運動療法、物理療法、歩行練習などを行います。食事動作に用いる自助具の作成は、作業療法士の専門性がより高い領域です。

4.作業療法士

正しいです。 作業療法士は、食事を含む日常生活動作を評価し、本人の身体機能や生活環境に合わせて自助具を選定、作成、調整します。

5.言語聴覚士

誤りです。 言語聴覚士は、言語、聴覚、発声・発音、認知、摂食嚥下などの機能を評価して訓練や助言を行います。嚥下の状態に応じた食事支援には関わりますが、握りを補う自助具の作成を主に担う職種ではありません。

覚えるポイント

  • 作業療法士は、食事、更衣、整容、家事などの日常生活動作を支援する。
  • 自助具は、本人の残存機能を生かして自分で行えるようにする道具。
  • 食具の太さや角度は一律ではなく、手指機能、姿勢、実際の動作に合わせて評価・調整する。

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