37Q79第37回 介護福祉士国家試験 過去問

介護コミュニケーション技術

介護保険サービスにおける記録に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5.利用者は記録の閲覧を請求することができる。

この問題のポイント

介護記録は、支援の継続性、情報共有、介護計画の評価、事故防止、説明責任などのために作成します。

記録の中心は利用者であり、事実と介護福祉職の判断を区別して、正確かつ具体的に記録することが基本です。利用者は、自分に関する記録の閲覧を請求できます。

解説

介護記録には、利用者の生活状況、本人の言葉、心身の変化、提供した支援、その後の反応などを具体的に記載します。食事チェック表などの各種チェック表も、利用者の状態を把握し、支援に活用する重要な記録です。

「本人が『昨夜は眠れなかった』と話した」は本人から得た主観的情報であり、「昼食を3割摂取した」「食事中に2回むせた」は観察可能な客観的事実です。これらを区別して記録し、介護福祉職の解釈や評価を書く場合も、根拠となる事実を明確にします。

利用者は、自分に関する記録の閲覧や開示を請求できます。ただし、ほかの利用者や第三者の個人情報が含まれる場合などは、法令や事業所の手続きに沿って対応します。

また、記録を調査・研究に使用することが一律に禁止されているわけではありません。目的を明確にし、必要な同意や倫理的手続きを行い、匿名化や安全管理などの個人情報保護を徹底する必要があります。

ひっかけポイント
客観的に書くことは、本人の訴えや感情を書かないという意味ではありません。誰の発言か、観察した事実か、職員の判断かが分かるように区別して記録します。

介護実践でのポイント
「いつ、どこで、誰が、何を、どのように行い、本人がどう反応したか」を具体的に書きます。「わがまま」「問題行動」などの価値判断的な表現を避け、本人が読む可能性も意識します。

選択肢の確認

1.記録に含まれないものとして食事チェック表がある。

誤りです。 食事チェック表は、摂取量、むせ、食欲などを継続的に把握し、栄養状態や嚥下状態の評価に活用する介護記録の一つです。

2.介護記録は介護福祉職の意見を中心に記録する。

誤りです。 利用者の言葉、観察した事実、提供した支援、利用者の反応などを中心に記録します。介護福祉職の判断を記載するときは、事実と区別し、その根拠を示す必要があります。

3.調査・研究目的で記録を利用することは避ける。

誤りです。 調査・研究への利用が一律に禁止されているわけではありません。本人の権利と個人情報を保護し、必要な同意、倫理的手続き、匿名化、安全管理などを行ったうえで利用される場合があります。

4.主観的情報と客観的事実は区別しないで記録する。

誤りです。 本人の訴えなどの主観的情報と、職員が観察・測定した客観的事実は区別して記録します。混同すると、状態の正確な評価や支援方針の検討が難しくなります。

5.利用者は記録の閲覧を請求することができる。

正しいです。 利用者は、自分に関して事業者が保有する介護記録について、所定の手続きにより閲覧や開示を請求できます。

覚えるポイント

  • 介護記録は、利用者中心・具体的・正確に記載する。
  • 本人の発言、客観的事実、職員の判断を区別する。
  • 食事チェック表なども支援に用いる記録に含まれる。
  • 利用者は、自分に関する記録の閲覧や開示を請求できる。
  • 調査・研究に利用する場合は、同意や倫理的手続き、個人情報保護が必要である。

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