R05A92|令和5年度 准看護師試験 過去問
人工肛門(ストーマ)を造設する患者の看護について、適切なのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、ストーマ造設患者への術前からの支援が問われています。
ストーマは身体的変化だけでなく、心理面、生活、仕事、外出、入浴、排泄習慣にも影響します。手術前から段階的に説明し、受け入れを支えることが大切です。
解説
人工肛門、ストーマを造設する患者には、手術前から教育プログラムに沿って説明を行います。ストーマの位置、装具の扱い、皮膚保護、排泄物の処理、日常生活の注意点などを、患者の理解度や不安に合わせて支援します。
ストーマの位置は、患者が見やすく、手が届きやすく、皮膚のしわ、骨突出部、ベルトラインを避けて決めます。ベルトライン上では装具が圧迫されたり、漏れや皮膚障害の原因になったりします。
手術直後は疼痛、全身状態、ストーマの色、浮腫、排泄状況などを観察しながら、患者の回復に合わせて装具交換の練習を進めます。直後から自分で交換するように強く求めるのは適切ではありません。
入浴は、状態が安定し医師の許可があれば、装具をつけたままでも外しても可能な場合があります。装具を装着しないと入浴できないと一律に説明するのは適切ではありません。
患者への関わり
ストーマ造設では、患者が喪失感や羞恥心を抱くことがあります。否定せずに気持ちを聴き、皮膚・排泄ケア認定看護師など専門職とも連携します。
選択肢の確認
1.手術前から受け入れに向けた教育プログラムに沿って説明していく。
適切である。
ストーマ造設では、手術前から情報提供と心理的支援を行い、患者が術後生活を具体的にイメージできるように支援します。
2.人工肛門の位置はベルトラインが適切である。
誤り。
ストーマの位置はベルトラインを避けます。ベルトで圧迫されると、装具のずれ、漏れ、皮膚障害につながります。
3.手術直後から自分で装具交換するよう説明する。
誤り。
手術直後は全身状態や疼痛に配慮し、回復に合わせて段階的にセルフケアを支援します。無理に自分で行わせるのは適切ではありません。
4.装具を装着しないと入浴はできないと説明する。
誤り。
状態が安定し許可があれば、装具をつけたままでも外しても入浴できる場合があります。一律に装具が必要と説明するのは適切ではありません。
覚えるポイント
- ストーマ造設患者には術前から教育と心理的支援を行う。
- ストーマ位置はベルトライン、しわ、骨突出部を避ける。
- 装具交換は回復状況に合わせて段階的に支援する。
- 入浴方法は状態や装具、医師の指示に合わせて説明する。
- ストーマ周囲皮膚の発赤、びらん、漏れを観察する。