33PM143第33回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問

臨床応用・症例治療運動器疾患肩関節障害

次の症例について、問題143、144の問いに答えよ。 「50歳の男性。主訴は左肩関節の痛み。肘を曲げながら物を持ち上げる際、肩前面に強い痛みが出現する。自発痛や関節可動域制限はない。」 徒手検査で陽性となる可能性が最も高いのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、肩前面痛から上腕二頭筋長頭腱炎を疑い、対応する徒手検査を選びます。

肘を曲げながら物を持ち上げる動作で肩前面に痛みが出る場合、上腕二頭筋長頭腱への負荷を考えます。

解説

上腕二頭筋長頭腱は、肩関節前面の結節間溝を通ります。肘屈曲や前腕回外を伴う動作、物を持ち上げる動作で痛みが出る場合、上腕二頭筋長頭腱炎が疑われます。

ヤーガソンテストは、肘を屈曲した状態で前腕回外に抵抗を加え、結節間溝部の痛みを誘発する検査です。上腕二頭筋長頭腱炎や結節間溝部の病変を確認する検査として重要です。

ダウバーンサインやドロップアームテスト、インピンジメントテストは、腱板障害や肩峰下インピンジメントなどで重要ですが、本症例の肩前面痛と肘屈曲動作時痛からはヤーガソンテストが最も適切です。

ひっかけポイント
肩前面痛、結節間溝部痛、肘屈曲や前腕回外で悪化する痛みは上腕二頭筋長頭腱を考えます。

選択肢の確認

1.ヤーガソンテスト
正しい。
ヤーガソンテストは上腕二頭筋長頭腱炎を評価する検査です。肘屈曲位で前腕回外に抵抗を加え、肩前面や結節間溝部の痛みを確認します。

2.ダウバーンサイン
誤り。
ダウバーンサインは肩峰下滑液包炎などで、肩関節外転時に痛みが変化する所見として扱われます。本症例の上腕二頭筋長頭腱病変の確認としてはヤーガソンテストが適切です。

3.ドロップアームテスト
誤り。
ドロップアームテストは腱板断裂、特に棘上筋腱断裂で陽性となりやすい検査です。自発痛や可動域制限がなく、肩前面痛が中心の本症例とは合いにくいです。

4.インピンジメントテスト
誤り。
インピンジメントテストは肩峰下で腱板などが挟み込まれる病態を評価します。本症例では肘を曲げて物を持ち上げる際の肩前面痛が主であり、ヤーガソンテストが最も適切です。

覚えるポイント

  • ヤーガソンテストは上腕二頭筋長頭腱炎の検査です。
  • 上腕二頭筋長頭腱は結節間溝を通ります。
  • 肩前面痛と前腕回外・肘屈曲時痛は上腕二頭筋長頭腱を疑います。

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