34PM99|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学概論病因病機風邪・三毒説・肝気鬱結・陰虚内熱・胃熱
次の症例の病証にみられる症状で最も適切なのはどれか。「48歳の男性。胸苦しさがあり、噯気や放屁が多い。毎日夜遅くまで飲酒する習慣がある。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、症例から肝気鬱結を考え、その病証でみられやすい症状を選びます。
胸苦しさ、噯気、放屁が多いという所見は、気の巡りが滞る気滞を示します。
解説
東洋医学で肝は疏泄を主り、気の流れをのびやかに保つ働きがあります。ストレス、飲酒習慣、生活リズムの乱れなどにより肝の疏泄が失調すると、気が滞り、胸脇苦満、胸苦しさ、噯気、放屁、抑うつ感、いらいらなどがみられます。
この症例では、胸苦しさ、噯気、放屁が多いことから、肝気鬱結に近い病証を考えます。そのため、最も適切な症状は抑うつ感です。
尿失禁は腎気不固、手足のしびれは血虚や瘀血、皮膚のむくみは水湿停滞などで考えます。
まず見るポイント
噯気や放屁は、気が滞っているサインとして出題されやすいです。胸苦しさと合わせて肝気鬱結を考えます。
選択肢の確認
1.尿失禁
誤り。
尿失禁は腎気不固や膀胱の機能低下で考えます。この症例の胸苦しさ、噯気、放屁の多さから最も適切な症状ではありません。
2.抑うつ感
正しい。
肝気鬱結では、気の巡りが滞り、胸苦しさ、噯気、放屁、抑うつ感などがみられます。症例の病証に合う症状です。
3.手足のしびれ
誤り。
手足のしびれは血虚、瘀血、痰湿、風などで考えます。肝気鬱結の主症状としては抑うつ感がより適切です。
4.皮膚のむくみ
誤り。
皮膚のむくみは水湿の停滞や脾・肺・腎の水液代謝異常で考えます。この症例の病証に最も合う症状ではありません。
覚えるポイント
- 肝は疏泄を主ります。
- 肝気鬱結では胸苦しさ、胸脇部の張り、噯気、放屁がみられます。
- 抑うつ感やいらいらも肝気鬱結で重要です。
- 尿失禁は腎、むくみは水液代謝、しびれは血の異常などと整理します。