34PM160第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

東洋医学臨床論症例治療帯状疱疹後痛・顎関節痛・片頭痛・胆石発作・COPD

次の症例について問いに答えよ。「67歳の男性。主訴は動作時の呼吸困難。痩せて樽状胸郭を呈している。呼吸機能検査で1秒率の低下、胸部エックス線検査で肺野の透過性亢進を認めた。ブリンクマン指数は940。」定喘穴に対する2Hzの持続的な鍼通電療法により呼吸困難が改善した。中枢を介した呼吸困難の改善に最も関与すると考えられるのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、低頻度の鍼通電療法により中枢を介して症状が改善する機序が問われています。

2Hzのような低頻度鍼通電では、内因性オピオイド、とくにbエンドルフィンの関与が重要です。

解説

鍼通電療法では、刺激条件によって中枢神経系や内因性鎮痛系が賦活されます。2Hzの低頻度刺激では、bエンドルフィンやエンケファリンなどの内因性オピオイドが関与しやすいとされます。

bエンドルフィンは内因性オピオイドの一つで、鎮痛や快感、ストレス反応の調整に関係します。呼吸困難の改善においても、中枢を介した症状の感じ方の調整に関与すると考えられます。

ナロキソンはオピオイド受容体拮抗薬であり、内因性オピオイドの作用を遮断する薬です。メラトニンは睡眠リズム、ノシセプチンは疼痛調節に関わりますが、この設問で最も適切なのはbエンドルフィンです。

ひっかけポイント
ナロキソンはオピオイド作用を出す物質ではなく、遮断する薬です。低頻度鍼通電ではbエンドルフィンを考えます。

選択肢の確認

1.メラトニン
誤り。
メラトニンは睡眠覚醒リズムに関係するホルモンです。2Hz鍼通電による中枢性の呼吸困難改善に最も関与する物質としては適切ではありません。

2.ナロキソン
誤り。
ナロキソンはオピオイド受容体拮抗薬で、オピオイドの作用を遮断します。改善に関与する内因性物質として選ぶものではありません。

3.ノシセプチン
誤り。
ノシセプチンは疼痛調節に関係するペプチドですが、2Hz鍼通電で代表的に関与するものとしてはbエンドルフィンが適切です。

4.bエンドルフィン
正しい。
bエンドルフィンは内因性オピオイドで、低頻度鍼通電による中枢性の鎮痛や症状緩和に関与します。設問の条件に最も合います。

覚えるポイント

  • 2Hzの低頻度鍼通電では内因性オピオイドが関与します。
  • bエンドルフィンは内因性オピオイドの代表です。
  • ナロキソンはオピオイド受容体拮抗薬です。
  • 鍼通電では刺激頻度と関与物質の対応を押さえます。

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