34AM84|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の症例について問いに答えよ。「17歳の女子バレーボール選手。スパイクの練習量が多くなり、左下腿中央部の痛みと腫脹を自覚。近医で、左脛骨中央に著明な圧痛とエックス線側面像で骨皮質の肥厚を認めた。体温は正常、安静時および夜間の痛みはない。」最も適切な対応はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、疲労骨折が疑われる症例に対する対応が問われています。
疲労骨折では、原因となった反復動作を中止し、骨への負荷を減らすことが最も重要です。
解説
この症例は、スパイク練習量の増加後に脛骨中央部の痛み、腫脹、限局した圧痛、骨皮質肥厚がみられており、疲労骨折が最も考えられます。
疲労骨折の基本対応は、原因となる運動や動作を中止し、患部を安静にして骨の修復を待つことです。したがって、スパイク動作の中止が最も適切です。
抗菌薬は感染症である化膿性骨髄炎などに対する治療です。骨腫瘍部の切除は類骨骨腫などを考える場合の対応です。ストレッチングだけでは疲労骨折の骨負荷を十分に避けられません。
安全管理上のポイント
疲労骨折を疑う場合、痛みを我慢して競技継続すると完全骨折や治癒遅延につながることがあります。負荷を止める判断が重要です。
選択肢の確認
1.抗菌薬の投与
誤り。
抗菌薬は細菌感染が原因の化膿性骨髄炎などで必要になります。この症例では発熱がなく、疲労骨折が最も考えられるため適切ではありません。
2.骨腫瘍部の切除
誤り。
骨腫瘍が疑われる場合には切除などを検討しますが、この症例では夜間痛がなく、練習量増加に伴う疲労骨折が考えられます。
3.下腿筋群のストレッチング
誤り。
ストレッチングは柔軟性改善には役立ちますが、疲労骨折の初期対応として最も重要なのは骨への反復負荷を止めることです。
4.スパイク動作の中止
正しい。
スパイク動作は脛骨への反復負荷となります。疲労骨折では原因動作を中止し、安静と段階的復帰を行うことが重要です。
覚えるポイント
- 疲労骨折では原因となる反復負荷を中止します。
- 競技継続は完全骨折や治癒遅延につながることがあります。
- 発熱や感染所見がなければ抗菌薬は通常不要です。
- 復帰は痛みや画像所見を見ながら段階的に行います。