32PM149|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学臨床論弁証論治・要穴治療難経六十九難・心火・絡穴・足陽明病証・十二刺・痰湿・胃熱・湿熱・腎陽虚
次の文で示す病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。「51歳の男性。主訴は動悸。特に食後に起こることが多い。胸悶、息切れを伴う。腹診では胃部振水音を認めた。」
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、動悸に胸悶、息切れ、胃部振水音を伴う病証から治療方針を選びます。
胃部振水音は、体内に水湿が停滞していることを考える重要な所見です。
解説
食後に動悸が起こりやすく、胸悶と息切れを伴い、腹診で胃部振水音を認める場合、痰湿や水飲が胸陽を妨げ、心の働きに影響している状態を考えます。
痰湿が停滞すると、胸悶、重だるさ、悪心、めまい、動悸などがみられることがあります。治療方針としては、停滞した痰湿を除き、気機を通じさせることが重要です。
血虚であれば顔色不良、めまい、不眠、脈細などが目立ちます。陰液不足ではほてり、寝汗、口渇、舌紅少苔などがみられます。瘀血では固定性の刺痛、舌の紫暗、瘀斑などが重要です。
まず見るポイント
胃部振水音があれば水飲・痰湿を考えます。動悸でも、血虚や陰虚だけでなく痰湿による胸悶を見分けます。
選択肢の確認
1.血を補う。
誤り。
血虚の動悸では顔色不良、めまい、不眠、舌淡、脈細などがみられます。本症例では胃部振水音と胸悶があり、痰湿を除く方針が適切です。
2.陰液を補う。
誤り。
陰虚ではほてり、寝汗、口渇、舌紅少苔、脈細数などがみられます。本症例の胃部振水音は陰虚より痰湿を示します。
3.痰湿を除く。
正しい。
食後に起こる動悸、胸悶、息切れ、胃部振水音から、痰湿や水飲の停滞が考えられます。治療方針として痰湿を除くことが最も適切です。
4.瘀血を除く。
誤り。
瘀血では固定性の刺痛、舌紫暗、瘀斑、夜間痛などがみられます。本症例では痰湿の所見が中心です。
覚えるポイント
- 胃部振水音は水飲・痰湿の停滞を考える所見です。
- 痰湿では胸悶、動悸、重だるさ、悪心などがみられます。
- 痰湿を除く治療方針を選びます。
- 血虚、陰虚、瘀血の所見と区別します。