32AM90第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

臨床医学各論感染症・呼吸器水痘・気管支拡張症・肺結核・自然気胸

次の文で示す症例について、問いに答えよ。「18歳の男性。背が高く痩せている。突然、右胸の痛みと息切れを感じた。」血圧が下がり息切れが増した。最も適切な対応はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、自然気胸が悪化し、血圧低下と呼吸困難増悪をきたした場合の対応を選びます。

血圧低下を伴う気胸では、緊張性気胸を疑い、胸腔内の空気を排出する処置が必要です。

解説

気胸では、胸腔内に空気が漏れることで肺が虚脱します。さらに空気が胸腔内にたまり続けると、肺や心臓、大血管が圧迫され、静脈還流が低下して血圧が下がることがあります。これが緊張性気胸です。

本症例では、突然の胸痛と息切れに続いて、血圧低下と息切れ増悪が出ています。これは緊急性の高い状態であり、経過観察や鎮痛薬だけでは不十分です。

最も適切な対応は胸腔ドレナージです。胸腔内の空気を排出して肺の再膨張を促し、循環状態を改善します。

救急対応のポイント
気胸で血圧低下、呼吸困難増悪、チアノーゼ、意識障害があれば緊張性気胸を疑い、緊急処置が必要です。

選択肢の確認

1.経過観察
誤り。
血圧低下と息切れ増悪があるため、経過観察では危険です。緊張性気胸を疑い、迅速な処置が必要です。

2.鎮痛剤の投与
誤り。
胸痛への鎮痛は補助的には必要ですが、原因である胸腔内の空気を排出しなければ呼吸・循環状態は改善しません。

3.生理食塩水点滴
誤り。
血圧低下への一時的対応として輸液が行われることはありますが、緊張性気胸の根本対応ではありません。胸腔内圧を下げる処置が必要です。

4.胸腔ドレナージ
正しい。
胸腔ドレナージにより胸腔内の空気を排出し、肺の再膨張と循環状態の改善を図ります。血圧低下を伴う気胸で最も適切です。

覚えるポイント

  • 自然気胸では突然の胸痛と息切れが起こります。
  • 血圧低下を伴う気胸では緊張性気胸を疑います。
  • 緊張性気胸では胸腔内の空気を排出する処置が必要です。
  • 胸腔ドレナージは気胸の重要な治療です。

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