46AM39|第46回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
Ⅱ 実際的知識原理・構造体外循環・補助循環/IABP・補助循環
IABPのバルーンが膨張したときの主な作用はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、補助循環のIABP(大動脈内バルーンパンピング)で、バルーンが膨張したときに起こる主な作用が問われています。膨張と収縮のタイミングと効果を区別することがポイントです。
解説
IABPは、下行大動脈にバルーンを留置し、心臓の拍動に合わせて膨らませたり縮ませたりする補助循環装置です。心電図や動脈圧波形に同期させて動きます。
動きと作用は次の2つに分かれます。
- 拡張期にバルーンを膨張:心臓が休んでいる拡張期にバルーンを膨らませると、大動脈の拡張期圧が高まります(ダイアストリック・オーグメンテーション)。これにより、拡張期に血液が流れる冠動脈の血流量が増加し、心筋への酸素供給が改善します。
- 収縮期の直前にバルーンを収縮:心臓が血液を送り出す収縮期の直前に急に縮ませると、大動脈内の圧が下がります。これにより、心臓が血液を押し出す抵抗(後負荷)が軽くなり、心臓の仕事量が減ります。
問われているのは膨張時の作用なので、答えは冠動脈血流量の増加です。後負荷軽減は収縮(虚脱)時の作用なので区別します。
ひっかけポイント
「膨張=拡張期=冠血流増加(酸素供給を増やす)」、「収縮=収縮期直前=後負荷軽減(仕事量を減らす)」とセットで覚えます。膨張時の作用を問われているのに後負荷軽減を選ばないよう注意します。
選択肢の確認
1.心筋の後負荷軽減
誤り。
後負荷軽減は、収縮期の直前にバルーンを収縮させたときの作用です。膨張時の主な作用ではありません。
2.冠動脈血流量の増加
正しい。
拡張期にバルーンが膨張すると拡張期の大動脈圧が高まり、拡張期に灌流される冠動脈の血流量が増加します。これが膨張時の主な作用です。
3.拡張期の大動脈圧の低下
誤り。
膨張時はむしろ拡張期の大動脈圧が上昇します。低下ではありません。
4.中心静脈圧の増加
誤り。
IABPは動脈側で働く装置で、中心静脈圧を増加させる作用は主目的ではありません。
5.末梢血管抵抗の低下
誤り。
膨張時の主な作用は冠血流の増加であり、末梢血管抵抗を下げることではありません。
覚えるポイント
- IABPは拍動に同期し、拡張期に膨張・収縮期直前に収縮する。
- 膨張(拡張期)→ 拡張期圧上昇 → 冠動脈血流量の増加(酸素供給↑)。
- 収縮(収縮期直前)→ 大動脈圧低下 → 後負荷軽減(心仕事量↓)。
- 膨張と収縮で作用が分かれる点を必ず区別する。