45PM44|第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
植込み型ペースメーカで正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、植込み型ペースメーカの基本設定と機能を確認します。
ペースメーカは、心臓に電気刺激を与えて心拍を補助する装置です。
確実に心筋を興奮させるためには、出力電圧をペーシング閾値より高く設定する必要があります。
ペーシング閾値とは、心筋を捕捉して収縮を起こすために必要な最小の刺激出力です。
解説
植込み型ペースメーカは、徐脈性不整脈などに対して、心房や心室を電気刺激して必要な心拍数を保つ装置です。
刺激を与えても心筋が興奮しなければ、ペーシングは有効になりません。
そのため、出力電圧はペーシング閾値より少し高く、安全域をもたせて設定します。
ただし、必要以上に高い出力にすると電池消耗が早くなります。
したがって、閾値を確認し、確実に捕捉できる範囲で適切に設定することが大切です。
また、除細動機能をもつ装置は、通常のペースメーカではなくICDやCRT-Dです。
ペースメーカ、ICD、CRTは役割を区別して覚えます。
ひっかけポイント
ペースメーカの出力は「低いほどよい」のではありません。
閾値より高い出力でなければ心筋を確実に捕捉できません。
一方で、高すぎる出力は電池消耗につながります。
選択肢の確認
1.除細動の機能を持つ。
誤り。
通常の植込み型ペースメーカは、徐脈に対して心臓をペーシングする装置です。心室細動などに対して除細動を行うのは、主に植込み型除細動器であるICDです。
2.心室リードは左心室に留置する。
誤り。
一般的な植込み型ペースメーカの心室リードは、右心室に留置します。左心室側のリードが関係するのは、心臓再同期療法であるCRTなどで重要になります。
3.出力パルス幅は 0.1μs 程度に設定する。
誤り。
ペースメーカの出力パルス幅は、通常はマイクロ秒ではなくミリ秒の範囲で設定されます。0.1μs程度では極端に短く、心筋を安定して捕捉する設定として不適切です。
4.出力電圧はペーシング閾値より高く設定する。
正しい。
ペーシング閾値は、心筋を興奮させるために必要な最小刺激出力です。確実に心筋を捕捉するため、出力電圧はペーシング閾値より高く設定します。
5.慢性心房細動の患者には DDD モードを用いる。
誤り。
DDDモードは心房と心室の両方を感知・刺激し、房室同期を利用するモードです。慢性心房細動では心房の有効な収縮や規則的な心房活動が期待しにくいため、DDDモードは通常適しません。心室ペーシング中心のモードを考えます。
覚えるポイント
- ペーシング閾値は、心筋を捕捉するために必要な最小出力である。
- 出力電圧は、ペーシング閾値より高く設定する。
- 出力が低すぎると捕捉不全、高すぎると電池消耗につながる。
- 通常の心室リードは右心室に留置する。
- 除細動機能は、主にICDの機能である。
- 慢性心房細動では、心房同期を前提としたDDDモードは通常適さない。