45PM40|第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
人工呼吸器で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、人工呼吸器の基本構造と呼吸回路管理が問われています。
特に重要なのは、加温加湿器と人工鼻を併用してはいけない点です。
どちらも吸気ガスを加温・加湿するための手段ですが、併用すると回路内の水分が過剰になり、気道抵抗増加や閉塞の危険があります。
解説
人工呼吸器では、患者へ送る吸気ガスを適切に加温・加湿する必要があります。
気管挿管や気管切開では、鼻や咽頭による自然な加温・加湿機能が失われるためです。
加温・加湿には、主に次の方法があります。
- 加温加湿器:外部から水分と熱を加えて吸気ガスを加温・加湿する。
- 人工鼻:患者の呼気中の熱と水分を保持し、次の吸気で戻す。
この2つを併用すると、過剰な水分により人工鼻が濡れて抵抗が増えたり、回路内に水がたまったりします。
その結果、換気不良、気道内への水の流入、アラーム発生、回路閉塞などのリスクが高まります。
したがって、加温加湿器と人工鼻の併用は禁忌です。
安全管理上のポイント
人工呼吸器では、回路の接続、加温加湿、人工鼻、ネブライザ、ウォータートラップ、アラームを必ず確認します。
回路内の水分は、患者側へ流れ込まないように管理することが重要です。
選択肢の確認
1.呼気ガスを吸気回路に再循環させる方式である。
誤り。
一般的な人工呼吸器では、患者の呼気ガスは呼気側回路を通って排出され、吸気回路へそのまま再循環させる方式ではありません。呼気ガスを再利用する麻酔器の循環式呼吸回路とは区別します。
2.吸気弁は吸気時に閉じる。
誤り。
吸気時には、患者へガスを送るために吸気側の流路が開きます。吸気弁が吸気時に閉じるという説明は逆です。人工呼吸器では、吸気弁と呼気弁の開閉により吸気相と呼気相を制御します。
3.加温加湿器と人工鼻の併用は禁忌である。
正しい。
加温加湿器と人工鼻を併用すると、人工鼻が過剰に湿って気道抵抗が増加したり、回路内に水がたまったりする危険があります。換気不良や回路閉塞につながるため、併用は避けます。
4.ネブライザは呼気側回路に設置する。
誤り。
ネブライザは、薬液をエアロゾル化して患者へ吸入させるための装置です。薬剤を患者へ届ける必要があるため、通常は吸気側回路に設置します。呼気側に設置しても薬剤が有効に吸入されません。
5.ウォータートラップの位置は患者より高くする。
誤り。
ウォータートラップは、呼吸回路内に生じた結露水をためるためのものです。患者より高い位置にすると、たまった水が患者側へ流れ込む危険があります。水が患者側へ流れないように、回路の低い位置で適切に管理します。
覚えるポイント
- 人工呼吸器では、吸気ガスの加温・加湿が重要である。
- 加温加湿器と人工鼻は、併用しない。
- 人工鼻が濡れると、気道抵抗増加や閉塞の原因になる。
- ネブライザは、薬剤を患者へ届けるため吸気側に設置する。
- ウォータートラップは、結露水が患者側へ流れ込まない位置で管理する。
- 人工呼吸器管理では、回路、加湿、アラーム、結露、閉塞をセットで確認する。