44PM38|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
気道内陽圧換気法における換気の原理で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、気道内陽圧換気法の換気原理が問われています。
気道内陽圧換気では、人工呼吸器などから気道内へ陽圧をかけ、ガスを肺に送り込みます。
つまり、肺をガスで押し広げることにより換気します。
解説
通常の自発呼吸では、横隔膜や外肋間筋が収縮して胸腔内圧が陰圧になり、肺が広がります。これにより空気が肺に流入します。
一方、気道内陽圧換気法では、人工呼吸器が気道内に陽圧をかけます。口、鼻、気管チューブ、気管切開チューブなどを介してガスを送り込み、肺を内側から押し広げます。
つまり、自発呼吸のように胸腔内圧を陰圧にして吸気を起こすのではなく、陽圧でガスを肺へ入れる方式です。
この方法は、麻酔中、人工呼吸管理、呼吸不全などで用いられます。
ただし、陽圧換気では胸腔内圧が上がり、静脈還流や循環に影響することがあります。また、過剰な圧や容量は肺損傷の原因になるため、圧、容量、PEEP、酸素濃度などの管理が重要です。
ひっかけポイント
自発呼吸は陰圧で吸い込む、人工呼吸の陽圧換気は外からガスを押し込む、と対比して覚えます。
選択肢の確認
1.胸腔内圧を陰圧にする。
誤り。
胸腔内圧を陰圧にして空気を吸い込むのは自発呼吸の原理です。気道内陽圧換気では、気道に陽圧をかけてガスを送り込みます。
2.肺をガスで押し広げる。
正しい。
気道内陽圧換気では、人工呼吸器などが気道内に陽圧をかけ、ガスで肺を内側から押し広げます。これが換気の基本原理です。
3.呼吸中枢に刺激を与える。
誤り。
呼吸中枢を刺激して呼吸を起こす方法ではありません。気道内陽圧換気は、機械的にガスを肺へ送り込む換気法です。
4.吸息筋を刺激して収縮させる。
誤り。
吸息筋を刺激して収縮させるわけではありません。横隔膜や肋間筋の収縮を利用せず、気道内圧でガスを送り込みます。
5.肺を刺激することにより自発呼吸を行わせる。
誤り。
気道内陽圧換気は、自発呼吸を誘発することが主目的ではありません。陽圧で肺へガスを送り込み、換気を補助または代行します。
覚えるポイント
- 自発呼吸は陰圧換気です。
- 気道内陽圧換気は陽圧でガスを送り込む方式です。
- 陽圧換気では肺をガスで押し広げます。
- 人工呼吸器では圧、容量、流量、酸素濃度、PEEPの管理が重要です。
- 陽圧換気は循環や肺損傷にも注意が必要です。