45PM38|第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
透析用希釈水作成のための水処理システムで、遊離塩素の除去を目的とするのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、透析用水を作る水処理システムのうち、遊離塩素を除去する装置を選びます。
水道水には消毒のために塩素が含まれています。
透析用水では、遊離塩素やクロラミンなどを除去する必要があります。
遊離塩素の除去に用いられる代表的な装置は、活性炭吸着装置です。
解説
透析では、大量の透析液が患者の血液とダイアライザ膜を介して接します。
そのため、透析液に使う水は厳密に処理されている必要があります。
水処理システムでは、一般に次のような役割分担があります。
- プレフィルタ:砂、さび、粒子などを除く。
- 軟水化装置:カルシウムやマグネシウムなどの硬度成分を除く。
- 活性炭吸着装置:遊離塩素や有機物などを吸着する。
- RO膜:イオン、微粒子、微生物、エンドトキシンなどを幅広く除去する。
- エンドトキシン捕捉フィルタ:エンドトキシンを低減する。
遊離塩素が残ると、RO膜を傷めたり、透析液の安全性に影響したりするおそれがあります。
そのため、活性炭吸着装置で塩素を除去し、定期的に残留塩素を確認することが重要です。
ひっかけポイント
水処理装置は名前だけでなく、何を除去する装置かで覚えます。
遊離塩素は活性炭吸着装置、硬度成分は軟水化装置、幅広い溶質除去はRO膜です。
選択肢の確認
1.プレフィルタ
誤り。
プレフィルタは、水道水中の砂、さび、粒子などの比較的大きな不純物を除去するために用いられます。遊離塩素を主目的として除去する装置ではありません。
2.軟水化装置
誤り。
軟水化装置は、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの硬度成分を除去します。水の硬度を下げる装置であり、遊離塩素除去が主目的ではありません。
3.活性炭吸着装置
正しい。
活性炭吸着装置は、遊離塩素やクロラミン、有機物などを吸着して除去します。透析用水処理において、塩素除去を目的とする代表的な装置です。
4.RO 膜(逆浸透膜)
誤り。
RO膜は、逆浸透によりイオン、微粒子、微生物、エンドトキシンなどを幅広く除去する重要な装置です。ただし、遊離塩素はRO膜を傷める可能性があるため、通常はRO膜の前段で活性炭吸着装置により除去します。
5.エンドトキシン捕捉フィルタ
誤り。
エンドトキシン捕捉フィルタは、細菌由来のエンドトキシンを低減するために用いられます。遊離塩素の除去を主目的とする装置ではありません。
覚えるポイント
- 透析用水では、原水を複数の装置で段階的に処理する。
- 遊離塩素の除去には、活性炭吸着装置を用いる。
- 軟水化装置は、カルシウムやマグネシウムなどの硬度成分を除去する。
- RO膜は、イオンや微粒子などを幅広く除去する中心的な装置である。
- 透析用水管理では、残留塩素、エンドトキシン、細菌汚染の確認が重要である。