45PM29|第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
RF カテーテルアブレーションによる経皮的心筋焼灼術で心筋の加熱に利用されるのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、RF カテーテルアブレーションで心筋を焼灼する原理が問われています。
RF は radiofrequency の略で、医療では高周波電流を意味します。
高周波電流が組織に流れると、組織の電気抵抗によって熱が発生します。これがジュール熱です。
解説
RF カテーテルアブレーションは、不整脈の原因となる異常な興奮伝導部位を、高周波電流で加熱して焼灼する治療です。
カテーテル先端の電極から心筋組織に高周波電流を流すと、組織の抵抗により熱が発生します。
この熱によって心筋組織を凝固壊死させ、異常な電気伝導路を遮断します。
発熱の基本は、電気回路で学ぶジュール熱と同じです。
発生する熱量は、次の考え方で理解できます。
ジュール熱は、電流が抵抗をもつ物質を流れることで発生する熱です。
電流が大きいほど、抵抗が大きいほど、発熱は大きくなります。
第2種MEではここを押さえる
RF アブレーション = 高周波電流 = ジュール熱で焼灼と整理します。
電気メスや高周波アブレーションなど、高周波電流を使う治療機器では、熱作用が重要です。
選択肢の確認
1.ジュール熱
正しい。
RF カテーテルアブレーションでは、高周波電流を心筋組織に流し、組織の電気抵抗によって発生するジュール熱で心筋を加熱・焼灼します。
2.誘電加熱
誤り。
誘電加熱は、電場により誘電体内部の分子が振動・回転して発熱する現象です。RF カテーテルアブレーションで心筋焼灼の主な原理として問われるのは、組織抵抗によるジュール熱です。
3.気化熱
誤り。
気化熱は、液体が気体に変化するときに周囲から奪う熱です。加熱して焼灼する原理ではなく、むしろ蒸発時に熱を奪う現象です。
4.酸化熱
誤り。
酸化熱は、物質が酸化反応を起こすときに発生する熱です。RF カテーテルアブレーションは化学的な酸化反応で心筋を焼灼する治療ではありません。
5.放射熱
誤り。
放射熱は、赤外線などの電磁波として伝わる熱です。RF カテーテルアブレーションでは、電極周囲の組織に電流が流れ、その抵抗で生じるジュール熱が主な加熱機序です。
覚えるポイント
- RF カテーテルアブレーションは、不整脈治療に用いられる。
- RF は高周波電流を意味する。
- 心筋組織の加熱には、電流と組織抵抗によるジュール熱を利用する。
- 焼灼により異常な電気伝導路を遮断する。
- 高周波治療機器では、熱作用と周辺組織への影響を意識する。