45PM14|第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
図1の回路のキャパシタは 2000 V に充電されている。スイッチ S を約 5 ms 間だけ閉じたところ、抵抗器の両端電圧 VR は図2のようになった。抵抗器で消費されたエネルギー[J]はおよそいくらか。 ただし、キャパシタの静電エネルギーは (1/2)CVc² で表せる。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、キャパシタに蓄えられた静電エネルギーの変化から、抵抗器で消費されたエネルギーを求めます。
キャパシタの静電エネルギーは、問題文にある通り次の式で表されます。
静電エネルギー = 1/2 × C × Vc²
スイッチを閉じると、キャパシタは抵抗器を通して放電します。抵抗器で消費されたエネルギーは、キャパシタに蓄えられていたエネルギーの減少分です。
解説
図1では、キャパシタ C = 100 μF が 2000 V に充電されています。
図2では、スイッチ S を閉じている間、抵抗器の両端電圧 VR が 2000 V から約 740 V まで低下しています。スイッチを閉じている間は、キャパシタと抵抗器が接続されるため、抵抗器の両端電圧の大きさをキャパシタ電圧として扱えます。
したがって、
- 放電前のキャパシタ電圧:2000 V
- 約 5 ms 後のキャパシタ電圧:約 740 V
として、キャパシタの静電エネルギーの減少分を求めます。
まず、静電容量を F に直します。
100 μF = 100 × 10^-6 F = 1.0 × 10^-4 F
放電前のエネルギー E1 は、
E1 = 1/2 × 1.0 × 10^-4 × 2000²
2000² = 4,000,000
E1 = 0.5 × 1.0 × 10^-4 × 4,000,000
E1 = 200 J
次に、約 5 ms 後のエネルギー E2 は、
E2 = 1/2 × 1.0 × 10^-4 × 740²
740² = 547,600
E2 = 0.5 × 1.0 × 10^-4 × 547,600
E2 = 27.38 J
抵抗器で消費されたエネルギーは、キャパシタのエネルギー減少分なので、
消費エネルギー = E1 - E2
消費エネルギー = 200 - 27.38
消費エネルギー = 172.62 J
選択肢では、およそ 170 J です。
図で見るポイント
図2の縦軸は抵抗器の両端電圧 VR です。スイッチを閉じた直後は 2000 V、約 5 ms 後は 740 V と読み取ります。エネルギー計算では電圧を2乗するため、図から読み取る電圧を間違えると答えが大きくずれます。
ひっかけポイント
スイッチを開いた後は VR が 0 V になりますが、キャパシタの電圧が 0 V になったという意味ではありません。約 5 ms 間で抵抗器に流れて消費されたエネルギーは、2000 V から 740 V まで低下した分の静電エネルギーです。
選択肢の確認
1.80
誤り。
80 J は、キャパシタに残ったエネルギーや電圧差を単純に扱った場合に近い誤答です。静電エネルギーは電圧に比例するのではなく、電圧の2乗に比例します。
2.100
誤り。
100 J は初期エネルギー 200 J の半分ですが、図2より約 5 ms 後の電圧は 0 V ではなく約 740 V です。残った静電エネルギーを差し引く必要があります。
3.140
誤り。
計算の考え方は近いですが、740² の項を正しく入れると、消費エネルギーは約 173 J になります。最も近い選択肢は 170 J です。
4.170
正しい。
キャパシタの初期エネルギーは 200 J、約 5 ms 後に残るエネルギーは約 27 J です。抵抗器で消費されたエネルギーは 200 - 27 = 約 173 J なので、およそ 170 J です。
5.250
誤り。
初期状態でキャパシタに蓄えられているエネルギーは 200 J です。抵抗器で消費されるエネルギーが、初期に蓄えられていた 200 J を超えることはありません。
覚えるポイント
- キャパシタの静電エネルギーは 1/2 × C × V² で求める。
- μF は 10^-6 F に換算する。
- 抵抗器で消費されたエネルギーは、キャパシタの静電エネルギーの減少分で考える。
- 電圧差だけでなく、電圧の2乗の差を使う。
- グラフ問題では、スイッチを閉じている区間と開いた後の区間を区別して読む。
