45AM29|第45回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
頭皮上から大脳の運動野を選択的に刺激できるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、頭皮上から脳を刺激する方法として 経頭蓋磁気刺激 を理解しているかが問われています。
頭皮上から大脳皮質、とくに運動野を比較的選択的に刺激できる代表的な方法は、パルス磁場 を用いる方法です。
解説
頭皮上にコイルを置き、短時間の強い電流を流すと、コイル周囲に急激に変化する磁場が発生します。
この 変化する磁場 は頭蓋骨を通過し、大脳皮質に誘導電流を生じさせます。
この誘導電流によって神経細胞が刺激されます。運動野を刺激すると、対応する筋に運動誘発電位が生じるため、神経伝導や運動路の評価に利用されます。
この方法を 経頭蓋磁気刺激、または TMS と呼びます。
可視光、可聴音、エキシマレーザは、頭皮上から大脳運動野を選択的に刺激する方法としては適切ではありません。直流電流を用いる経頭蓋直流電気刺激という方法もありますが、この問題でいう「選択的に刺激できる」代表はパルス磁場です。
ひっかけポイント
頭蓋骨を通して大脳皮質に電流を誘導するには、時間的に変化する磁場が有効です。
「直接電流を流す」よりも、コイルによる パルス磁場で誘導電流を作る と考えます。
選択肢の確認
1.可視光
誤り。
可視光は皮膚や頭蓋骨を通して大脳の運動野を選択的に刺激する方法としては用いません。光刺激は視覚系の刺激としては使えますが、頭皮上から運動野を選択的に刺激する方法ではありません。
2.可聴音
誤り。
可聴音は聴覚系を刺激します。頭皮上から大脳運動野を選択的に刺激する方法ではありません。
3.直流電流
誤り。
直流電流を用いる経頭蓋直流電気刺激は脳活動の調節に用いられることがありますが、運動野を選択的に刺激して運動誘発反応を得る代表的な方法としては、パルス磁場による経頭蓋磁気刺激が適切です。
4.パルス磁場
正しい。
パルス磁場を頭皮上から与えると、大脳皮質に誘導電流が生じます。運動野を刺激すると運動誘発電位を得ることができ、経頭蓋磁気刺激として用いられます。
5.エキシマレーザ
誤り。
エキシマレーザは紫外線領域のレーザで、角膜手術などに関係します。頭皮上から大脳運動野を選択的に刺激する方法ではありません。
覚えるポイント
- 頭皮上から運動野を刺激する代表は 経頭蓋磁気刺激。
- 経頭蓋磁気刺激では パルス磁場 を用いる。
- 変化する磁場により大脳皮質に 誘導電流 が生じる。
- 運動野刺激では 運動誘発電位 の評価に利用できる。
- 可視光、可聴音、エキシマレーザは運動野の選択的刺激には適さない。