44PM33|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
熱希釈法による心拍出量測定で誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、熱希釈法による心拍出量測定の手順が問われています。
熱希釈法では、冷却した指示薬を一定量、できるだけすばやく注入し、その温度変化から心拍出量を求めます。
したがって、誤っているのは 3.指示薬はできるだけゆっくりと注入する。 です。
解説
熱希釈法は、スワンガンツカテーテルなどを用いて心拍出量を測定する方法です。
カテーテルの先端は肺動脈に留置されます。近位側から冷却した指示薬、たとえば5%ブドウ糖液などを注入し、血液温度の変化をカテーテル先端付近のサーミスタで測定します。
冷たい指示薬が血液と混ざると、肺動脈内の血液温度が一時的に低下します。この温度変化を時間の曲線として記録したものが熱希釈曲線です。
心拍出量が多い場合、冷却指示薬は速く希釈され、温度変化は小さく短時間になります。心拍出量が少ない場合、温度変化は大きく長くなります。
正確な測定のためには、指示薬を一定量、短時間で注入することが重要です。ゆっくり注入すると、温度変化がぼやけて熱希釈曲線が不正確になります。
ひっかけポイント
熱希釈法では「冷たい液をゆっくり入れて観察する」のではありません。一定量をすばやく注入し、その後の温度変化曲線を解析します。
選択肢の確認
1.カテーテルの先端を肺動脈に留置する。
記述としては正しい。
熱希釈法では、スワンガンツカテーテルの先端を肺動脈に留置し、肺動脈内で血液温度変化を測定します。
2.指示薬の 5%ブドウ糖液は 0℃に冷却する。
記述としては正しい。
熱希釈法では、冷却した指示薬を用いて血液温度の変化を作ります。5%ブドウ糖液を冷却して用いる方法は熱希釈法の考え方に合います。
3.指示薬はできるだけゆっくりと注入する。
正答。記述としては誤り。
指示薬は一定量をできるだけ短時間で注入します。ゆっくり注入すると温度変化が広がり、熱希釈曲線が不正確になり、心拍出量の算出誤差につながります。
4.カテーテル先端部付近の血液温を測定する。
記述としては正しい。
カテーテル先端部付近に温度センサがあり、冷却指示薬による血液温度の変化を測定します。
5.熱希釈曲線から心拍出量を算出する。
記述としては正しい。
注入後の温度変化を時間曲線として記録し、その熱希釈曲線から心拍出量を算出します。
この問題では誤っているものを選ぶため、記述として誤っている3が正答です。
覚えるポイント
- 熱希釈法では、カテーテル先端を肺動脈に留置します。
- 冷却した指示薬を注入します。
- 指示薬はすばやく注入します。
- 温度変化はカテーテル先端付近で測定します。
- 心拍出量は熱希釈曲線から算出します。