44AM32|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
オシロメトリック法による血圧測定で誤っているのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、オシロメトリック法による非観血式血圧測定の原理が問われています。
オシロメトリック法では、カフ圧に重なって現れる圧振動を検出します。
センサはマイクロホンではなく、カフ圧の変化を検出する圧力センサです。
解説
オシロメトリック法は、自動血圧計で広く使われる測定法です。
カフを上腕などに巻き、いったん収縮期血圧より高い圧まで加圧します。その後、徐々に減圧すると、動脈の拍動に伴ってカフ内圧に小さな振動が生じます。これをオシレーションまたは圧振動といいます。
この圧振動の振幅は、カフ圧が平均血圧付近のときに最大になります。装置は、圧振動の大きさや変化パターンから、収縮期血圧、平均血圧、拡張期血圧を推定します。
また、拍動に伴う信号を利用するため、血圧測定と同時に脈拍数も測定できます。
マイクロホンでコロトコフ音を検出する考え方は、聴診法や音を利用する方式に近いものです。オシロメトリック法の基本は、音ではなくカフ内の圧変化を測定する点です。
ひっかけポイント
コロトコフ音を聞く方法と、カフ内圧の振動を見るオシロメトリック法を混同しないことが重要です。
オシロメトリック法は「音」ではなく「圧振動」です。
選択肢の確認
1.長時間の血圧測定に使われる。
記述としては正しい。
オシロメトリック法は自動血圧計や携帯型血圧計に用いられ、一定間隔で繰り返し測定する長時間血圧測定にも利用されます。
2.血圧測定と同時に脈拍数が測定できる。
記述としては正しい。
動脈拍動に伴うカフ内圧の振動を検出するため、拍動の周期から脈拍数も測定できます。
3.センサはカフに内蔵されたマイクロホンである。
正答。記述としては誤り。
オシロメトリック法で検出するのは、カフ内の圧振動です。そのため、基本的には圧力センサを用います。マイクロホンで音を拾う説明は、オシロメトリック法の原理としては不適切です。
4.カフ圧が平均血圧付近のとき、圧振動の振幅が最大になる。
記述としては正しい。
オシロメトリック法では、圧振動の振幅が最大となるカフ圧が平均血圧に近いとされます。ここから収縮期血圧や拡張期血圧を推定します。
5.カフ内の圧振動の振幅変化パターンから血圧値を推定する。
記述としては正しい。
カフを減圧しながら圧振動の振幅変化を解析し、収縮期血圧、平均血圧、拡張期血圧を推定します。これがオシロメトリック法の基本です。
この問題では誤っているものを選ぶため、記述として誤っている3が正答です。
覚えるポイント
- オシロメトリック法はカフ内圧の振動を利用します。
- センサは基本的に圧力センサです。
- 圧振動の振幅は平均血圧付近で最大になります。
- 圧振動の変化パターンから血圧値を推定します。
- コロトコフ音を用いる聴診法と混同しないようにします。