44PM13|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
図の回路の電流 I[A]はどれか。

解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、直流回路の合成抵抗と起電力の向きを読み取り、キルヒホッフの法則で電流を求めます。
図では、4 Ω と 8 Ω の抵抗が1つの閉回路内に直列に入っています。
したがって、合成抵抗は、
R = 4 Ω + 8 Ω = 12 Ω
です。
電源は 8 V と 2 V の2つがありますが、図の電流 I の向きに一周して考えると、8 V は電流を流す向き、2 V はそれに逆らう向きです。
よって、正味の起電力は、
8 V - 2 V = 6 V
となります。
したがって、
I = 6 V / 12 Ω = 0.5 A
正答は 2.0.5 です。
解説
図の矢印 I は、左側の導線を下向きに流れる向きとして示されています。
この向きに回路を一周して、電圧の上昇と下降を考えます。
まず、抵抗は直列です。
4 Ω と 8 Ω は同じ回路を流れるため、合成抵抗は単純に足します。
R合成 = 4 Ω + 8 Ω
R合成 = 12 Ω
次に、電源の向きを確認します。
電池記号では、長い線が正極、短い線が負極です。
図の電流 I の向きに沿って一周すると、上側の 8 V 電源は負極から正極へ進む向きになるため、電圧上昇として働きます。
一方、下側の 2 V 電源は正極から負極へ進む向きになるため、8 V 電源に逆らう向きに働きます。
そのため、回路全体を動かす正味の電圧は、
8 V - 2 V = 6 V
です。
オームの法則より、
I = V / R
なので、
I = 6 V / 12 Ω
I = 0.5 A
となります。
図で見るポイント
電池の長い線が正極です。
8 V 電源と 2 V 電源は同じ向きに足し合わされるのではなく、互いに逆向きに働いています。
そのため、起電力は 8 V + 2 V ではなく、8 V - 2 V で考えます。
ひっかけポイント
抵抗を 4 Ω + 8 Ω = 12 Ω とするところは簡単ですが、電源の向きを見落とすと誤答になります。
8 V と 2 V を足して 10 V としてしまうと、I = 10 / 12 ≒ 0.83 A となり、4.0.8 を選びやすくなります。
選択肢の確認
1.0.2
誤り。
0.2 A になるには、正味の電圧が 12 Ω × 0.2 A = 2.4 V 程度の場合です。図では8 Vと2 Vが逆向きに働き、正味6 Vとなるため、0.2 Aではありません。
2.0.5
正しい。
抵抗は 4 Ω + 8 Ω = 12 Ω です。電源は 8 V と 2 V が逆向きに働くため、正味の起電力は 8 V - 2 V = 6 V です。したがって、I = 6 V / 12 Ω = 0.5 A となります。
3.0.7
誤り。
0.7 A になるには、正味の電圧が 12 Ω × 0.7 A = 8.4 V 程度必要です。この回路の正味の起電力は6 Vなので、0.7 Aにはなりません。
4.0.8
誤り。
8 V と 2 V を誤って足し、10 V / 12 Ω ≒ 0.83 A と計算すると近い値になります。しかし、2 V 電源は8 V電源に逆らう向きなので、足すのではなく引きます。
5.1.5
誤り。
1.5 A になるには、12 Ω の抵抗に対して 18 V 程度の電圧が必要です。図の電源は正味6 Vなので、1.5 Aは大きすぎます。
覚えるポイント
- 直列抵抗は足し算で合成します。
- この回路の合成抵抗は 4 Ω + 8 Ω = 12 Ω です。
- 電池記号では、長い線が正極です。
- 電源が逆向きに働く場合、起電力は差で考えます。
- この回路の正味の起電力は 8 V - 2 V = 6 V です。
- オームの法則より、I = V / R = 6 / 12 = 0.5 A です。
