44AM39|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
酸塩基平衡の是正を目的として透析液中に含まれているのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、血液透析における透析液の成分と、酸塩基平衡を是正する成分が問われています。
腎不全では酸が体内に蓄積し、代謝性アシドーシスになりやすくなります。
その是正に重要なのが重炭酸イオンです。
解説
腎臓は、水分や電解質を調節するだけでなく、体内の酸を排泄し、重炭酸イオンを調節することで酸塩基平衡を保っています。
腎不全では、酸の排泄が不十分になり、血液が酸性に傾く代謝性アシドーシスが起こりやすくなります。
血液透析では、血液と透析液を半透膜を介して接触させ、老廃物や電解質、水分を調節します。透析液中には、酸塩基平衡を補正する目的で重炭酸イオンが含まれています。
重炭酸イオンは体内の代表的な緩衝系であり、血液のpHを保つために重要です。現在の血液透析では、重炭酸透析液が広く用いられます。
カリウム、カルシウム、ナトリウム、マグネシウムも透析液中の重要な電解質ですが、酸塩基平衡の是正を主目的とする成分としては重炭酸イオンを選びます。
ひっかけポイント
透析液には多くの電解質が含まれていますが、酸塩基平衡の補正というキーワードが出たら、重炭酸イオンを考えます。
選択肢の確認
1.重炭酸イオン
正しい。
重炭酸イオンは体内の緩衝系に関与し、腎不全で生じやすい代謝性アシドーシスの是正に用いられます。透析液中に含まれる酸塩基平衡補正の重要成分です。
2.カリウムイオン
誤り。
カリウムイオンは血清カリウム濃度の調節に関係します。高カリウム血症の補正などで重要ですが、酸塩基平衡の是正を目的とした主成分ではありません。
3.カルシウムイオン
誤り。
カルシウムイオンは血中カルシウム濃度や骨代謝、心筋・神経筋機能に関係します。酸塩基平衡を直接是正する目的の成分ではありません。
4.ナトリウムイオン
誤り。
ナトリウムイオンは浸透圧や体液量の調節に重要です。しかし、酸塩基平衡を是正する目的で含まれる代表成分ではありません。
5.マグネシウムイオン
誤り。
マグネシウムイオンは神経筋機能や酵素反応などに関係する電解質です。酸塩基平衡の是正を主目的とする成分ではありません。
覚えるポイント
- 腎不全では代謝性アシドーシスが起こりやすくなります。
- 酸塩基平衡の是正には重炭酸イオンが重要です。
- 透析液には、Na+、K+、Ca2+、Mg2+ なども含まれます。
- 電解質調節と酸塩基平衡の補正は区別して考えます。
- 「酸塩基平衡」と来たら、重炭酸イオンをまず思い出します。