44AM34第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識原理・構造エネルギー治療・外科機器/電気メス・対極板

電気メスで正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、電気メスの原理モノポーラ型で必要な対極板が問われています。

電気メスは、高周波電流による組織内の発熱を利用して切開や凝固を行います。
モノポーラ型では、電流が患者体内を通って対極板へ戻るため、対極板が必要です。

解説

電気メスは、メス先電極から高周波電流を流し、組織に発生するジュール熱を利用して切開や凝固を行う治療機器です。

低周波電流では神経や筋を刺激してしまうため、電気メスでは一般に数百 kHz 程度の高周波電流が使われます。30 kHz〜50 kHz 程度ではなく、もっと高い周波数帯が用いられます。

電気メスには、モノポーラ型とバイポーラ型があります。

モノポーラ型では、メス先電極から患者体内へ電流が流れ、広い面積の対極板を通って装置へ戻ります。対極板の接触不良があると熱傷の危険があるため、貼付部位や接触状態の管理が重要です。

バイポーラ型では、ピンセット状の2つの電極間に電流が流れるため、通常は対極板を必要としません。

純切開では、連続した高周波電流を用いて組織を鋭く切開します。断続波は凝固作用を強める方向に働きます。

ME機器管理での注意点
モノポーラ電気メスでは、対極板の貼付不良、乾燥、皮膚との接触不良、金属接触などが熱傷につながります。出力設定だけでなく、電流の戻り道を安全に確保することが重要です。

ひっかけポイント
電気メスは「熱」を利用しますが、離れた場所からの放射熱ではありません。高周波電流が組織内を流れて発生するジュール熱を利用します。

選択肢の確認

1.放射熱を利用する。
誤り。
電気メスは、高周波電流が組織を流れることで生じるジュール熱を利用します。放射熱を利用する装置ではありません。

2.純切開には断続波を使用する。
誤り。
純切開では、一般に連続波に近い高周波電流を用いて切開します。断続波は組織の凝固作用を強める場合に使われます。

3.30 kHz ~ 50 kHz の電流が用いられる。
誤り。
電気メスでは、神経や筋刺激を避けるため、一般に数百 kHz 程度の高周波電流が用いられます。30 kHz〜50 kHz 程度では低すぎます。

4.モノポーラ型は対極板が必要である。
正しい。
モノポーラ型では、メス先電極から患者体内を通った電流を装置へ戻すために対極板が必要です。対極板の安全管理は熱傷予防の重要ポイントです。

5.通電しなくてもメスとして使用できる。
誤り。
電気メスは高周波電流による発熱を利用して切開や凝固を行います。通電しなければ通常の電気メスとしての切開・凝固作用は得られません。

覚えるポイント

  • 電気メスは高周波電流によるジュール熱を利用します。
  • 低周波では神経・筋刺激が起こりやすいため、高周波を使います。
  • 純切開は連続波に近い出力を用います。
  • モノポーラ型は対極板が必要です。
  • 対極板の接触不良は熱傷の原因になります。

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