44AM28|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
図の心電図の矢印の範囲に示す部分(P 波)は心臓のどの活動を反映しているか。

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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、心電図のP波が何を表すかが問われています。
図では、大きく鋭いQRS波の前に、小さく丸い波があり、矢印の範囲で示されています。
この部分がP波です。
P波は、心房の心筋細胞が脱分極する過程を反映します。
したがって、正答は 1.心房の心筋細胞の脱分極 です。
解説
心電図は、心臓の電気的活動を体表面から記録したものです。
基本波形は、主に次のように対応します。
- P波:心房の脱分極
- QRS波:心室の脱分極
- T波:心室の再分極
図で矢印が示している小さな波は、QRS波より前に出現しています。
QRS波は心室の興奮を表す大きな波なので、その前にあるP波は心房の興奮を表します。
心臓の興奮は、通常、洞結節から始まります。
その興奮が心房全体に広がることで、心房筋が脱分極し、心電図上にP波として現れます。
ただし、P波は「洞結節そのものの興奮」だけを表す波ではありません。
洞結節の電気活動は非常に小さく、通常の体表面心電図では単独の波としては見えません。
P波として見えるのは、心房筋全体へ興奮が広がった結果です。
図で見るポイント
図では、最初の小さく丸い波がP波、その後の大きく鋭い波がQRS波、さらに後ろのなだらかな波がT波です。
矢印が示す範囲はQRS波の前の小波なので、心房の脱分極を表します。
ひっかけポイント
P波は洞結節から始まる興奮に続いて出ますが、「洞結節の興奮そのもの」ではありません。
試験では、P波 = 心房の脱分極、QRS波 = 心室の脱分極、T波 = 心室の再分極と整理します。
選択肢の確認
1.心房の心筋細胞の脱分極
正しい。
P波は、心房の心筋細胞が脱分極する過程を反映します。図の矢印はQRS波の前にある小さな波、つまりP波を示しているため、この選択肢が正答です。
2.心室の心筋細胞の脱分極
誤り。
心室の心筋細胞の脱分極は、心電図ではQRS波として現れます。図では、P波の後にある大きく鋭い波がQRS波です。矢印の範囲はQRS波ではありません。
3.心室の心筋細胞の再分極
誤り。
心室の心筋細胞の再分極は、心電図ではT波として現れます。図では、QRS波の後にあるなだらかな大きめの波がT波です。矢印の範囲はT波ではありません。
4.房室間の刺激伝導遅延
誤り。
房室間の刺激伝導遅延は、房室結節で興奮の伝導が一時的に遅れることに関係します。心電図では、P波の開始からQRS波の開始までのPR間隔、またはP波後からQRS波前までの部分として考えます。P波そのものを表すものではありません。
5.洞結節の興奮
誤り。
洞結節は心臓のペースメーカであり、興奮の出発点です。しかし、洞結節そのものの電気活動は小さく、通常の体表面心電図では独立した波としては記録されません。P波は、洞結節から始まった興奮が心房筋へ広がり、心房が脱分極する過程を反映します。
覚えるポイント
- P波は、心房の脱分極を表します。
- QRS波は、心室の脱分極を表します。
- T波は、心室の再分極を表します。
- 洞結節は興奮の出発点ですが、P波は洞結節そのものではなく心房筋全体の興奮を反映します。
- 房室結節での伝導遅延は、主にPR間隔として考えます。
