115PM107第115回 看護師国家試験 過去問

次の文を読み106~108 の問いに答えよ。 A ちゃん(7 歳、女児)は両親と弟(2 歳)の4 人で暮らしている。下校中に転倒し て右手を地面についた。夕食時に母親がA ちゃんの異変を感じ、A ちゃんに尋ねた ところ「転んで肘が痛い」と話したため救急外来を受診した。その結果、利き腕である 右側の fracture of humerus 上腕骨の骨折が判明したため、入院して直ちに全身麻酔下で内固定術を受け、 ギプス固定された。 術後1 日。A ちゃんは看護師に「昨日の夜は、お母さんに食べさせてもらった。 私には弟がいて、お世話が大変なの。私はお母さんに迷惑をかけたくない」と話し た。 A ちゃんへの看護師の声かけで最も適切なのはどれか。

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正解: 1

正答

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この問題のポイント

学童期の子どもは、自立を意識し、自分でできる体験を通じて自己肯定感を育てます。特に、利き手が使えなくなった場合、非利き手で日常生活を遂行できるようになることが重要です。その中で、子どもの「迷惑をかけたくない」という気持ちを尊重しつつ、具体的で実現可能な行動を一緒に考える姿勢が最も適切です。

解説

Aちゃんは右手の骨折により、食事などのセルフケアが困難になっています。しかし、自ら「弟の世話が大変で、お母さんに迷惑をかけたくない」と話しており、自立を強く望んでいることがわかります。この状況では、利き手を使えないことからも、非利き手で食事をとる練習を一緒に考えることが大切です。左手で食べる練習を提案することで、Aちゃんが「自分でできる」という達成感を得られ、自己効力感が育ちます。これは学童期の発達課題「勤勉性対劣等感」において、自分でできる経験を積むことの意義を反映しています。

選択肢の確認

1.「左手で食べる練習をしよう」:Aちゃんの自立意欲を尊重しつつ、具体的な行動を提案。自立を支えるための適切な声かけ。
2.「お姉ちゃんだから、頑張ろう」:きょうだいの役割を強調し、すでに抱えている負担を増幅させる恐れあり。心理的負担を強める。
3.「看護師さんが食べさせてあげるね」:自立の機会を奪い、子どもの主体性を損なう。代行関わりに過ぎない。
4.「お母さんのことは気にしなくていいよ」:Aちゃんの愛情表現を否定し、感情的な距離を生じさせる。

覚えるポイント

学童期の子どもは「自分でできる」という経験を大切にします。治療中でも、非利き手でできる日常動作を一緒に練習することで、自立と達成感を育てます。看護師の声かけは、子どもの気持ちを受け止めて、具体的な行動を提案することが鍵です。

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