115PM027第115回 看護師国家試験 過去問

水素イオンが刺激となって感じる味覚はどれか。

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正解: 3

正答

3.酸 味

この問題のポイント

基本味覚のうち、水素イオン(H⁺)が直接刺激として感じられるのは「酸味」である。この関係は、味覚の生理学的メカニズムにおいて最も基本的な対応の一つであり、国試で頻出する知識である。

解説

舌の味蕾にある味細胞では、酸性環境が生じた際に水素イオン(H⁺)が酸感受性チャネル(例:PKD2L1)を介して細胞内に流入し、脱分極を引き起こす。このプロセスにより「酸っぱさ」という感覚が生成される。例えば、レモンや酢はその水素イオン濃度が高いことから強く酸味を感じられる。このメカニズムは、酸性物質(酢酸、クエン酸、乳酸など)が口腔内で解離することで成立する。他の味覚とは異なり、酸味は水素イオンそのものが直接刺激となるため、化学的・生理的な根拠が明確である。

選択肢の確認

1.塩 味:塩味の主な刺激はナトリウムイオン(Na⁺)であり、水素イオンとは無関係。
2.甘 味:甘味は糖類や人工甘味料がT1R2/T1R3受容体に結合して生じ、水素イオンとは関係なし。
3.酸 味:正解。水素イオンが刺激となって酸味として感知される。
4.うま味:うま味はL-グルタミン酸やイノシン酸などのアミノ酸・核酸由来物質がT1R1/T1R3受容体に作用して生じ、水素イオンとは直接関与しない。

覚えるポイント

「酸味=水素イオン(H⁺)」という対応を、覚えやすい言葉で「酸っぱさの本体はH⁺だ」と整理すると、他の味覚と区別しやすくなる。特に、酸味は腐敗や毒性の警告として進化的に獲得された防御的感覚であり、その生理的メカニズムは試験で頻出。

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