115PM026|第115回 看護師国家試験 過去問
蝸牛管頂部近くのCorti〈コルチ〉器で感知されるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2.低い音
この問題のポイント
蝸牛管の構造と音の周波数感知の関係を理解するためには、「基底部=高音、頂部=低音」という空間的対応が必須です。特に、頂部近くのCorti器が感知する音の性質を問う問題では、基底膜の物理的性質(幅と柔軟性)が周波数選択に寄与していることの理解が鍵です。
解説
蝸牛管は渦巻状の構造を持ち、その内部の基底膜が音の周波数に応じて異なる振動を起こします。入口側の基底部では基底膜が狭く硬いため、高周波音に対して強く反応します。一方、奥側の頂部では基底膜が広く柔らかく、低周波音に強く振動し、その部位の有毛細胞が興奮します。この仕組みにより、頂部近くのCorti器は低周波音(低い音)を感知します。この現象は「場所説(トノトピー)」と呼ばれ、音の高さが空間的に分布していることの証拠です。
選択肢の確認
1.高い音:高音は基底部で感知されるため、頂部では感知されません。
2.低い音:頂部近くのCorti器では低周波音が最も強く振動するため、正解です。
3.大きい音:音の大きさは振幅に由来し、部位による周波数の分類とは関係ありません。
4.小さい音:音の大きさは振幅の問題であり、部位が「小さい音」を感知するとは言えません。
覚えるポイント
「基底=高音、頂部=低音」というシンプルな記憶法で、聴覚の空間的特性を確実に把握しましょう。加齢性難聴などで高音域から障害が現れるのは、この構造的特性が臨床的にも重要であるため、理解を深めましょう。