114AM049|第114回 看護師国家試験 過去問
終末期癌患者にみられる悪液質の徴候はどれか。
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正解: 1
正答
1.体重減少
この問題のポイント
終末期癌患者における「悪液質」とは、単なる栄養不足ではなく、腫瘍由来の代謝異常を背景に骨格筋が持続的に減少する多因子性症候群である。その中核的な徴候として「体重減少」が重要であり、診断に用いられる基準にも体重減少率が含まれる。
解説
悪液質は、進行性がん患者に見られる病態で、腫瘍が分泌するサイトカイン(TNF-α、IL-1、IL-6など)や腫瘍由来因子(PIF)によって、安静時エネルギー消費が亢進し、食欲不振、骨格筋および脂肪の分解が促進される。その結果、進行性の体重減少が特徴的である。診断基準には「6か月で5%以上の体重減少」や「BMI20未満かつ2%以上の体重減少」などが含まれ、この体重減少は悪液質の核心的な臨床的証拠となる。
選択肢の確認
1.体重減少:悪液質の中核徴候。代謝亢進と筋肉・脂肪分解により生じ、診断基準に明確に記載されている。
2.がん性疼痛:腫瘍が圧迫・浸潤した際に生じる痛みで、悪液質の代謝異常とは異なる。
3.リンパ浮腫:リンパ流障害による浮腫で、悪液質とは病態の性質が異なる。
4.末梢神経障害:化学療法や腫瘍浸潤による神経障害で、悪液質の代謝変化とは無関係。
覚えるポイント
悪液質は「体重減少」が中心的徴候。看護師として、患者の体重変化やSGA評価、握力などを観察し、その変化が悪液質の進行を示唆しているかを常に注意深く確認することが重要である。