113PM077|第113回 看護師国家試験 過去問
外傷や風邪で発熱し、解熱するまでの体温のセットポイントと実際の体温(核心 温度)の変化の例を図に示す。 全身のふるえが起こるのはどれか。

解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
発熱時の全身のふるえ(シバリング)は、体温セットポイントが上昇した直後、核心温度がそれに追いついていない状態で発生します。このタイミングでの「セットポイントと核心温度の差」が、熱産生を促す生理的メカニズムをもたらします。
解説
発熱は、視床下部でセットポイントが上昇することで始まります。その直後、核心温度はまだ追いついていないため、骨格筋が小刻みに収縮し、熱を生み出すシバリングが起こります。この過程は、体温調節反応の最初段階で、体が熱を増やすための準備行動です。ふるえは、核心温度とセットポイントの間に「寒さに相当する感覚」が生じたときにのみ現れます。この状態は、セットポイント上昇直後で、核心温度がそれに追いつくまでの間、すなわち②の段階に限られます。
選択肢の確認
1.①:セットポイントと核心温度が一致しており、熱産生の必要がないためふるえは起こらない。
2.②:セットポイントが急上昇した直後で、核心温度が追いついていないため、シバリングが最も強く現れる。
3.③:核心温度がセットポイントに達した高熱維持期では、熱産生と熱放散がバランスを保ち、ふるえは消失。
4.④:解熱期では熱放散が主で、筋収縮は起こらず、ふるえは生じない。
5.⑤:平熱に戻った段階では体温調節は安静状態に帰還し、ふるえは起こらない。
覚えるポイント
「セットポイント上昇直後、核心温度が追いついていないとき」にふるえが起こる。これは、体が熱を生み出す準備を進めるための自然な反応であり、発熱の初期段階に特徴的な現象です。