113PM015|第113回 看護師国家試験 過去問
高血圧が原因で起こりやすいのはどれか。
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正解: 1
正答
1.脳出血 cerebral hemorrhage
この問題のポイント
高血圧が直接的に引き起こす脳血管疾患は、脳内細動脈の損傷に起因するもので、特に「高血圧性脳出血」が代表的。この病態は、持続的な高血圧が小動脈に慢性的な圧負荷をかけ、血管壁の変性・壊死を引き起こし、破綻を起こすことで生じる。脳出血は、高血圧が最も強く関連する脳卒中タイプであり、特に被殻や視床、小脳などに好発する。
解説
高血圧は脳内の穿通動脈に慢性的な圧力を加え、その結果、血管の壁が変性し、微小動脈瘤が形成されやすくなる。この状態で血管が破れ、脳内に血液が溜まり、脳出血となる。実際の臨床では、高血圧が脳出血の最大のリスク要因として認識されており、特に60歳以上の患者においてその関連性は顕著である。一方、他の脳卒中タイプは高血圧とは異なるメカニズムで発症する。
選択肢の確認
1.脳出血 cerebral hemorrhage:高血圧が引き起こす最も典型的な脳血管障害で、小動脈の変性・破綻が原因。
2.脳塞栓症 cerebral embolism:心房細動などの心疾患が原因で、血栓が脳動脈に飛来する。高血圧とは無関係。
3.脳動静脈奇形 cerebral arteriovenous malformation:胎児期の血管形成異常で、高血圧とは関連しないが、破裂による出血リスクはある。
4.急性硬膜下血腫 acute subdural hematoma:外傷による静脈損傷が原因で、高血圧は直接の原因とはならない。
覚えるポイント
「高血圧=脳出血」というシンプルな結びつきを意識。脳出血は高血圧の直接的な結果であり、治療上も血圧管理が極めて重要である。他の脳卒中タイプは、高血圧とは異なる病因をもつため、正確に区別することが必要。