113AM089第113回 看護師国家試験 過去問

高齢者の健康障害の特徴はどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 4・5

正答

4・5

この問題のポイント

高齢者の健康障害は、単一の原因や典型的な症状とは異なり、多様な要因が複合的に作用するため、医療対応に際しては「薬物のリスク」と「加齢に伴う非特異的症候群」の認識が極めて重要です。

解説

高齢者は加齢に伴う腎・肝機能の低下や代謝変化により、薬物の効果や副作用が増幅されやすく、特に多剤併用(ポリファーマシー)では相互作用が生じやすくなります。そのため、薬物による有害事象が発生しやすい(選択肢4)という特徴があります。また、加齢とともに出現する「転倒」「せん妄」「低栄養」「フレイル」などは、元の疾患とは直接関係のない「老年症候群」として現れやすく、包括的なケアが求められます(選択肢5)。一方、原因の特定が難しい(1)、症状が定型的でない(2)、個人差が少ない(3)という主張は、高齢者の多疾患併存や非定型症状の実態と矛盾します。

選択肢の確認

1.原因を特定しやすい。:複数疾患の併存や非典型的訴えにより、原因の特定は困難。
2.症候が定型的である。:感染症でも無熱、心疾患でも呼吸困難など、非定型的表現が特徴。
3.若年者と比較して個人差は少ない。:生活歴や環境の影響で個人差はむしろ大きくなる。
4.薬物による有害事象が出現しやすい。:薬物動態の変化によりリスクが明確に上昇。
5.原疾患とは関連のない老年症候群が発生しやすい。:加齢に伴う複合的症候群が発現しやすい。

覚えるポイント

「薬物のリスク」と「加齢に伴う複合的症候群」は、高齢者ケアの中心となる2つの特徴です。治療は単なる疾患対応ではなく、個々の生活状況と薬剤の総合的評価に基づく必要があります。

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