78PM24|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
放射線治療用線量計に用いられる電位計のガイドラインでユーザーによる点検項 目に含まれないのはどれか。
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正解: 5
正答
5.温度・圧力依存性
この問題のポイント
放射線治療用線量計では、電離箱で発生した電荷を電位計で読み取ります。
この問題では、電位計そのもののユーザー点検項目 に含まれるものと、電離箱測定で必要な補正項目を区別することがポイントです。
電位計のユーザー点検では、読み値が安定しているか、漏れ電流がないか、ゼロ点がずれないかを確認します。
一方、温度・圧力依存性 は、主に空気電離箱で測定するときの空気密度補正に関係する項目です。
電位計そのもののユーザー点検項目ではありません。
したがって、点検項目に含まれないものは 5.温度・圧力依存性 です。
解説
放射線治療の線量測定では、電離箱と電位計を組み合わせて使用します。
電位計は、電離箱で発生した非常に小さな電荷を測定する装置です。
そのため、電位計が正しく動作しているかを確認するために、ユーザーによる日常的・定期的な点検が必要です。
代表的な確認項目には、
- 繰返し性
- 電荷漏れ
- ゼロ点シフト
- ゼロ点ドリフト
があります。
これらは、電位計の読み値の安定性や信頼性を確認するための項目です。
一方、温度・圧力依存性は、空気電離箱で測定した電離量を標準状態に補正するときに重要になります。
つまり、温度・圧力は線量測定の補正因子として重要ですが、電位計のユーザー点検項目そのものではありません。
選択肢の確認
1.繰返し性
誤りです。
繰返し性は、同じ条件で測定を繰り返したときに、電位計の読み値がどれだけ安定しているかを確認する項目です。
電位計のユーザー点検項目に含まれるため、「含まれないもの」としては不適切です。
2.電荷漏れ
誤りです。
電荷漏れは、測定中または測定していないときに不要な漏れ電流・漏れ電荷が生じていないかを確認する項目です。
電位計の性能確認として重要であり、ユーザー点検項目に含まれます。
3.ゼロ点シフト
誤りです。
ゼロ点シフトは、測定前後などでゼロ点がずれていないかを確認する項目です。
ゼロ点がずれると測定値に誤差が生じるため、電位計の点検項目に含まれます。
4.ゼロ点ドリフト
誤りです。
ゼロ点ドリフトは、時間の経過とともにゼロ点が変動しないかを確認する項目です。
測定値の安定性に関わるため、電位計の点検項目に含まれます。
5.温度・圧力依存性
正しいです。
温度・圧力は、空気電離箱を用いた線量測定で空気密度補正を行うときに重要です。
しかし、これは電位計そのもののユーザー点検項目ではありません。
したがって、本問で「含まれないもの」として正しいのはこれです。
覚えるポイント
電位計のユーザー点検は、電位計の読み値が安定しているかを確認するものです。
- 繰返し性:同じ条件で同じ値が出るか
- 電荷漏れ:漏れ電流や漏れ電荷がないか
- ゼロ点シフト:ゼロ点がずれていないか
- ゼロ点ドリフト:ゼロ点が時間で変化しないか
一方、
- 温度・圧力依存性:空気電離箱測定時の補正に関係
と整理します。
この問題は「含まれないのはどれか」と問われているため、正しい選択肢は
5.温度・圧力依存性
です。