76AM59第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

基礎医学大要治療内科的治療

副腎皮質ステロイドの副作用で誤っているのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、副腎皮質ステロイドの代表的副作用を問われています。

「誤っているのはどれか」なので、正答の 4 は副腎皮質ステロイドの典型的副作用としては不適切なものです。

副腎皮質ステロイドでは、糖代謝、骨代謝、免疫、血圧などに関係する副作用が重要です。

解説

副腎皮質ステロイドは、抗炎症作用や免疫抑制作用が強く、多くの疾患で使用されます。

一方で、長期使用や高用量使用では全身性の副作用に注意が必要です。

代表的な副作用には、次のようなものがあります。

  • 高血糖、糖尿病
  • 高血圧
  • 骨粗鬆症
  • 易感染性、誘発性感染症
  • 消化性潰瘍
  • 満月様顔貌
  • 中心性肥満
  • 筋力低下
  • 副腎不全
  • 白内障、緑内障
  • 精神症状

ステロイドは糖新生を促進し、インスリン抵抗性を高めるため、糖尿病を悪化させることがあります。

また、ナトリウム貯留や体液量増加などにより高血圧をきたすことがあります。

さらに、骨形成低下や骨吸収亢進により骨粗鬆症を起こしやすくなります。免疫抑制作用により感染症が起こりやすくなる点も重要です。

一方、尿管結石は副腎皮質ステロイドの典型的副作用としては扱いません。

ひっかけポイント
ステロイドでは「糖尿病・高血圧・骨粗鬆症・感染症」をまず押さえます。
尿管結石はこの代表セットには入りません。

選択肢の確認

1.正しい副作用。
副腎皮質ステロイドは糖新生を促進し、血糖を上昇させます。糖尿病の発症や悪化に注意が必要です。

2.正しい副作用。
副腎皮質ステロイドでは体液貯留や血管反応性の変化により高血圧を生じることがあります。

3.正しい副作用。
副腎皮質ステロイドは骨形成を抑制し、骨吸収を促進するため、骨粗鬆症を起こしやすくなります。

4.誤り。
尿管結石は副腎皮質ステロイドの代表的副作用ではありません。したがって、本問の正答です。

5.正しい副作用。
副腎皮質ステロイドは免疫を抑制するため、感染症を誘発または悪化させることがあります。結核や真菌感染などにも注意が必要です。

覚えるポイント

  • ステロイド副作用では 糖尿病、高血圧、骨粗鬆症、感染症が重要です。
  • ステロイドは免疫抑制により 誘発性感染症を起こしやすくします。
  • 骨粗鬆症は長期ステロイド使用で特に重要です。
  • 高血糖や糖尿病悪化にも注意します。
  • 尿管結石はステロイドの典型的副作用ではありません。

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