61PM055|第61回 理学療法士国家試験 過去問
広背筋を支配している神経はどれか。
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正解: 2
正答
2.胸背神経
この問題のポイント
肩関節周囲の筋肉の神経支配を正確に把握することは、臨床で筋の麻痺や機能障害を評価する上で極めて重要です。特に広背筋は肩関節の内転・内旋・伸展に寄与する大きな筋であり、その支配神経を誤ると治療や評価の誤りにつながる可能性があります。
解説
広背筋は背側に位置する大規模な筋で、肩関節の伸展や内転、内旋を担います。この筋は胸背神経(C6〜C8)に支配され、腕神経叢の後神経束から分出します。胸背神経は後神経束に属し、他の肩関節周囲筋(例:前鋸筋、棘上筋)とは異なる神経系統から来ています。この点を理解することで、神経支配の混同を防ぐことができます。
広背筋の機能は、肩関節の安定性や上肢の可動域を確保する上で重要であり、その支配神経が損傷した場合、肩部の動きに異常(例:肩の内転が困難)が現れます。したがって、臨床現場で患者の上肢運動の評価においては、この支配関係を正確に把握することが求められます。
選択肢の確認
1.腋窩神経:三角筋・小円筋を支配。広背筋とは無関係。
2.胸背神経:正解。広背筋を支配。
3.筋皮神経:上腕二頭筋・上腕筋を支配。関係なし。
4.肩甲上神経:棘上筋・棘下筋を支配。誤り。
5.長胸神経:前鋸筋を支配。広背筋とは関係なし。
覚えるポイント
「広背筋=胸背神経」「前鋸筋=長胸神経」「棘上・棘下=肩甲上神絨」を覚えれば、肩関節周囲の神経支配を効率的に整理できます。特に、すべてが「後神経束由来」という共通点を持つことから、系統的に記憶しやすくなります。