61PM033|第61回 理学療法士国家試験 過去問
SIAS で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
SIAS(脳卒中機能評価法)において、評価の実施環境や患者の体幹安定性に応じた柔軟性が重要です。特に下肢近位関節の評価では、座位時の体幹の安定が求められますが、その安定が得られない場合に介助を認めることで、実際の臨床現場で実現可能な評価が可能になります。
解説
SIASは脳卒中患者の機能を多面的に評価するための手法で、下肢の股屈曲テストは座位姿勢で実施されます。このテストでは、患者が自力で股関節を屈曲させられるかを評価します。ただし、体幹の安定が確保できない場合(例:麻痺が重度でバランスが極めて悪い場合)、座位保持を介助して評価を行うことは認められています。これは臨床的に現実的で、評価の信頼性を損なわず、患者の状態に応じた柔軟なアプローチを可能にします。
選択肢の確認
1.上肢触覚は手背で評価する。
→誤り。SIASでは上肢触覚を手掌で評価します。手背は感覚の評価に適していません。
2.上肢関節可動域は肩関節屈曲で評価する。
→誤り。上肢ROMは肩関節外転で評価されます。屈曲は他の評価項目と関係が薄い。
3.手指テストで集団伸展が可能なら1 C である。
→誤り。手指テストは個別運動の有無で判定され、集団伸展は1C(完全な分離運動なし)の判定とは異なります。
4.股屈曲テストでは座位保持を介助しても構わない。
→正解。体幹不安定時は座位保持を介助して評価可能。臨床的実用性を重視した適切な記述。
5.膝・口テストは麻痺肢手部を同側大腿上より挙上する。
→誤り。膝・口テストは健側膝から口元へ運ぶ動作で、手部の分離運動を評価します。
覚えるポイント
SIASの評価は「患者の状態に応じて柔軟に実施できる」ことが重要です。特に股屈曲テストでは、体幹の安定が確保できない場合に介助を認めることが、実際の臨床で最も重要なポイントです。評価の目的は「機能的行動の可能性」を確認することであり、完全な自立を求めるのではなく、現実の環境で可能な範囲を評価することが求められます。