61PM001第61回 理学療法士国家試験 過去問

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準 1995 年)に従って、図のように肩関節の可動域を測定した。 正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

肩関節の可動域測定において、代償運動の出現を防ぐために必要な注意点が問われています。特に水平屈曲(水平内転)では、肩甲骨の前方突出による誤った動きが測定結果に影響を及ぼすため、その認識が試されます。

解説

図は肩関節の水平屈曲(水平内転)の測定を示しています。この測定では、肩関節を90°外転位(座位)に保ち、上肢を前方へ動かすことで可動域を評価します。このとき、肩甲骨が前方に突出(外転)することで、肩甲上腕関節の動きが代償的に変化し、正確な可動域測定を妨げます。そのため、検査中に肩甲骨の前方突出に注意することが極めて重要です。

検査肢位は座位(90°外転位)であり、側臥位ではありません。参考可動域は135度(非150度)で、移動軸は上腕骨であり、橈骨茎状突起とは関係ありません。基本軸は肩峰を通る矢状面への垂直線であり、烏口突起とは関係ありません。

この問題は、臨床現場でよく見られる「代償運動の認識不足」を問うもので、正確な評価を行うためには、患者の姿勢や代償の有無を常に意識する必要があります。

選択肢の確認

1.検査肢位は側臥位である。:間違っている。検査肢位は座位(90°外転位)である。
2.参考可動域は150 度である。:間違っている。参考可動域は135度である。
3.肩甲骨の前方突出に注意する。:正しい。水平屈曲では代償が生じやすい。
4.移動軸は橈骨茎状突起と肩峰を結ぶ線である。:間違っている。移動軸は上腕骨である。
5.基本軸は烏口突起を通る矢状面への垂直線である。:間違っている。基本軸は肩峰を通る線である。

覚えるポイント

「水平屈曲で肩甲骨の前方突出に注意」は、測定の正確性を確保するための基本的な知識です。代償運動の出現を認識し、その影響を排除することが、臨床評価の信頼性を高める鍵です。

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