61AM008第61回 理学療法士国家試験 過去問

70 歳の男性。COPD。健康のために家の周りを30 分程度、1 日2 回歩くことを 日課にしている。最近、緩やかな上り坂を上るときや平坦な道で早歩きをするとき に息切れするようになった。 この患者のmMRC スケールはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

COPD患者の日常生活活動における息切れの程度を評価する際、mMRC(修正MRC)スケールは「運動時の症状の頻度と強度」を段階的に評価するための標準的なツールである。特に、日常的な歩行行動(例:早歩き、上り坂)で息切れが現れるかどうかが、評価の鍵となる。

解説

70歳のCOPD患者が、健康維持のため毎日2回、30分程度の歩行を習慣としている。最近、緩やかな上り坂や平坦な道での早歩き時に息切れが現れたことから、mMRCスケールのGrade 1に該当する。
mMRCは0〜4の5段階で、Grade 1は「平坦な道を急ぐときまたは緩やかな上り坂を歩くときに息切れがある」と定義される。本症例の訴えは、この定義に完全に一致しており、日常生活活動レベルで「軽度の運動時」に症状が現れるという特徴を持つ。
一方、Grade 0は「激しい運動時のみ」に息切れが現れるため、患者が「早歩き」や「上り坂」で息切れしていることから不適切。Grade 2以降(立ち止まる、100m歩行困難など)は、症状の重さがより高いものであり、本問の「緩やかな坂や平坦道での早歩き」という情報からは推測できない。

選択肢の確認

1.Grade 0:激しい運動時のみに息切れ。本問の「早歩き・上り坂」で発現しているため不適切。
2.Grade 1:平坦な道を急ぐ、または緩やかな上り坂で息切れ。患者の訴えと一致。
3.Grade 2:同年代より歩行が遅く、自分のペースでも立ち止まる。本問ではその程度の症状なし。
4.Grade 3:約100m歩くと立ち止まる。本問の症状の重さを上回るため不適切。
5.Grade 4:外出困難、着替えでも息切れ。本問の状況とは乖離。

覚えるポイント

mMRCスケールは「運動の種類とその際の息切れ」に焦点を当て、日常活動のレベルと結びつけることで判断がしやすい。
「早歩き」「上り坂」で息切れ → Grade 1。
「激しい運動時のみ」→ Grade 0。
「歩行が遅い」「立ち止まる」→ Grade 2以降。
COPDの評価では、mMRCに加えCATやFEV1などの補助評価も併用される。

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