60PM097第60回 理学療法士国家試験 過去問

常染色体のトリソミーで引き起こされる疾患はどれか。

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正解: 1

正答

1.Down 症候群

この問題のポイント

常染色体のトリソミーとは、ある常染色体が3本(トリ)存在する遺伝的異常で、特に21番、18番、13番染色体の異常が知られている。これらのうち、21番染色体のトリソミーはDown 症候群と一致しており、臨床上も頻出の遺伝性疾患である。

解説

トリソミーは、遺伝子の数が正常より多くなる状態を指す。常染色体のトリソミーでは、21番染色体が3本存在する「21トリソミー」が最も一般的で、その結果としてDown 症候群が発現する。この疾患は胎児期に形成される遺伝的異常で、脳の発達に影響を及ぼし、顔面の特徴(例えば、耳の位置、目頭の形状)や発達遅延、心疾患などの臨床所見が見られる。理学療法においては、運動機能の低下や歩行の不全を評価・介入することが重要となる。一方、性染色体(X、Y)に関与する疾患(例:Kleinefelter 症候群、Turner 症候群)は性染色体異常であり、常染色体とは異なる。代謝異常(フェニルケトン尿症)は遺伝子の機能障害によるもので、染色体数の異常とは異なるメカニズムを持つ。

選択肢の確認

1.Down 症候群:正しい。21番染色体のトリソミーによる常染色体異常。
2.Kleinefelter 症候群:錯誤。XXY性染色体異常。
3.Turner 症候群:錯誤。X性染色体欠損(単X)による性染色体異常。
4.von Recklinghausen 病:錯誤。神経線維腫症で、常染色体顕性遺伝疾患。
5.フェニルケトン尿症:錯誤。常染色体潜性遺伝による代謝異常で、染色体数の異常とは無関係。

覚えるポイント

「トリソミー=3本の染色体」、そして「21番=Down 症候群」という組み合わせを記憶すると、常染色体のトリソミーで発生する代表的な疾患を正確に判断できる。特に、21番染色体の異常は臨床で頻出であり、理学療法の評価項目(例えば、歩行、手機能)に直接関連するため、理解が重要。

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