60PM047|第60回 理学療法士国家試験 過去問
顔面の皮膚感覚を支配する脳神経はどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5.第Ⅴ脳神経
この問題のポイント
顔面の皮膚感覚(触覚・痛温覚)を担当するのは、感覚を伝える脳神経であり、その中で特に顔面領域を支配するのは第Ⅴ脳神経(三叉神経)である。この神経は、感覚の伝達だけでなく、咀嚼筋の運動も司るため、臨床で感覚評価や神経損傷の診断において重要な対象となる。
解説
顔面の皮膚感覚は、三叉神経(第Ⅴ脳神経)によって支配される。この神経は、顔面の上・中・下領域に分かれた3つの枝(眼支・上顎支・下顎支)に分けられ、それぞれの領域で皮膚からの感覚情報を中枢に伝達する。特に、皮膚の触覚や痛覚、温覚を正確に評価する際には、三叉神経の機能が重要である。他の脳神経では、視覚(第Ⅱ)、嗅覚(第Ⅰ)、眼球運動(第Ⅲ・Ⅳ)など、異なる感覚や運動機能を担当しており、皮膚感覚とは関係がない。
選択肢の確認
1.第Ⅰ脳神経:嗅覚を司る。皮膚感覚とは無関係。
2.第Ⅱ脳神経:視覚を司る。感覚としては視覚に限られる。
3.第Ⅲ脳神経:眼球の運動を司る。感覚機能はなし。
4.第Ⅳ脳神経:眼球の運動(滑車神経)を司る。感覚に関与しない。
5.第Ⅴ脳神経:顔面の皮膚感覚および咀嚼運動を支配。正解。
覚えるポイント
「三叉=顔面感覚」という言葉を覚えておくと、第Ⅴ脳神経が顔面の感覚を支配しているという記憶が定着する。臨床で感覚障害の原因を特定する際、三叉神経の損傷(例:三叉神経症、顔面神経障害)を疑うべきである。